【2024最新】中国マーケティングの基本とは?中国ECサイトや中国SNS、最新マーケットトレンドまで解説!

中国マーケティングが良く大変だといわれています。言語だけの問題だけではなく、独特な商習慣、ガラパゴス化されているインターネットプラットフォーム等の理由から、GAFAでさえなかなかクリアできないマーケットとなっています。

しかしながら、マーケティングの原点に戻ると、Segmentation(セグメンテーション)、Targeting(ターゲティング)、Positioning(ポジショニング)を分析することにより、難しいマーケットでもシンプルになることがあります。

マーケティング分析をすることにより、どの販売チャネルで売るべきか、どのSNSから発信すべきか、どのインフルエンサーを起用すべきかが見えてきます。

この記事は中国マーケティングの基本についてまとめています。より具体的な課題解決をするために、中国進出のステータスと業種毎にまとめております。中国マーケティング戦略と実施プランを作る皆様のために一助になれたら幸いです。

現在の中国市場の状況とは?

はじめに、現在の中国市場の状況についてご紹介します。

独自のインターネットプラットフォームが発達

中国は独自のインターネット文化を築いている

中国ではグレート・ファイアウォールの影響で、GoogleやFacebook、Twitterなど海外のSNSやインターネットサービスが利用できません。ちなみにグレート・ファイアウォールとは中国全土に敷かれているインターネット検閲・ブロックシステム「金盾(きんじゅん)」のファイアウォール機能のことを指します。

このグレート・ファイアウォールの影響で、中国では国内サービスしかインターネットで利用することができません。

そのため、中国国内では独自のインターネットサービスが発展しています。独自のインターネット文化が発展しているため、中国のインターネットサービスやメディアを熟知してPRを行わなければ、中国国内でのPRに成功することはありません。

キャッシュレス化が浸透

一般社団法人キャッシュレス推進協議会のレポートによると、中国のキャッシュレス普及率は2020年時点で83.8%と、韓国に次いで高い数値をマークしています。

決済手段はスマートフォンを用いたQRコード決済が一般的です。QRコード決済サービスには、アリババグループが展開する支付宝(Alipay)とテンセントが展開する微信支付(WeChat Pay)があります。

ところで、どうして中国ではキャッシュレス決済が浸透したのでしょうか。

中国政府は、2008年の北京五輪を契機に国をあげてキャッシュレス化を推進してきました。大きな後押しになったのがスマートフォンの存在です。当時の中国では他の先進国ほどパソコンの普及が進んでいませんでした。しかしスマートフォンであれば安い端末もあり、高所得層でなくても手を出せることから、中国ではパソコンより先にスマートフォンが普及したという背景があります。

現在ではありとあらゆる店舗がモバイル決済に対応しており、中国生活の利便性が格段に向上しました。事業者がQRコード決済を導入するのに必要なのはスマートフォンとQRコードを印刷した紙のみで良いため、街角の小さな屋台に至るまでQR決済を導入しています。

EC市場の発展

経済産業省の発表によると、中国のBtoC-Eコマース市場規模は2兆8,790億USドルであり、これは世界のEC市場の約50%を占めています。
また日本貿易振興機構(JETRO)が作成した小売りに占めるECの割合(EC化率)を見ると、中国のEC化率は46.9%と、世界全体の数値である20.2%を大きく上回っています。なお日本のEC化率は13.7%、中国と同じく広大な国土を持つアメリカは15.8%です。
中国では地方の農村部に至るまでECが浸透しつつあるため、このような数値になっていると言えるでしょう。

中国インフルエンサー・KOLによるプロモーションの重要性

中国社会の背景として、広告やマスメディアへの信頼度があまり高くなく、それよりも信頼する人からの情報や口コミを大切にする文化があります。この文化はSNSの普及によりさらに加速し、中国人消費者は親しい人や専門的な知識を持つ人による情報を入手するようになりました。
KOLとは「Key Opinion Leader」の略称で、元々は医療業界でよく使われる言葉でした。中国では知識が豊富で権威があり影響力のある人物をKOLと呼び、インフルエンサーのような立ち位置として消費者は彼らの情報を参考にしています。
先述の通り、中国では独自のインターネットプラットフォームが普及しています。そのためKOLを起用して中国SNS上でアプローチするためには、専用の知識とノウハウが必要です。

▽参考
KOLマーケティングとは?インフルエンサーとの違いや事例を徹底解説

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2024年の最新中国マーケットトレンド3選

近年、特にコロナ禍以降の中国の消費活動はどのようになっているのでしょうか。

ライブコマースの発展

中国では2015年頃からスマートフォン端末を用いたライブコマースが行われるようになり、新型コロナウイルス流行下である2019年から2022年にかけて利用者数を急速に伸ばしました。

ライブコマースがEC小売額に占める割合が2017年時点では0.3%だったのに対し、2022年では19.5%とおよそ2割にほどにまで成長しています。

中国EC市場最大のセールである11月11日のダブルイレブン(双十一)においてもライブコマースの売上は毎年右肩上がりで、2023年の期間中の総売上は全プラットフォーム合計で2151億元(日本円換算でおよそ4兆3020億円)にまで達しました。

△画像出典:星图数据

2025年にはライブコマースのGMVは6兆4,172億元、EC小売額に占める割合は23.9%に達するとの見方もあり、今後も中国マーケティングにおいてライブコマースは欠かせない手法となりそうです。

▽参考
新たなEC手法として存在感を高めるライブコマース(中国)

https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2022/bca31f7ca5265e62.html

中国発ブランドの売上が好調

近年中国発の国産ブランドの売上が好調です。特にコスメ・スキンケア部門の伸びが顕著で、2023年の中国化粧品市場では国産ブランドの規模が初めて海外ブランドを上回りました。

△出典:Perfect Diary

これまで日本産の化粧品ブランドは値段に対し高品質であることから、中国消費者から人気がありました。しかし中国ブランドの商品の質は年々向上しており、最近では「日本製」というだけで無条件で売れる時代では無くなってきています。

その商品ならではの価値を伝えるプロモーション方法を考える必要があります。

インバウンドは復興傾向 2023年人気海外旅行先に日本がランクイン

中国旅游研究院が発した「中国出境旅游发展报告(2023-2024)」によると、2023年に中国から海外に出国した人数は8700万人でした。2024年には1.3億人ほどまで回復する見込みで、コロナ流行前の2019年の数値である1.55億人に迫る勢いだと予想されています。

また近年の海外旅行の傾向として、中国から近い近距離国家の人気が高いこと、旅行客の若年化が進んでいることを挙げました。

中国の旅行口コミサイトMafengwo(馬蜂窩)の調査では、2023年人気海外旅行先ランキングで日本が1位を獲得しました。アジアの都市別旅行先ランキングでは東京が3位、大阪が5位、京都が10位にランクインしています。

△出典:Mafengwo

また旅行費用に関して、海外旅行者の48%が10000元以上(日本円換算でおよそ20万円以上)使うと回答し、旅行日数については7日以上と答えた海外旅行者が51%となりました。16日以上と答えた人も全体の6%ほどいました。

このことから、中国インバウンド観光客は長く旅行期間を取ることで、旅行先の歴史や文化を知りよりディープに旅行を楽しみたい、また旅行にかける金額が上がっていることから高品質な体験をしたいと考えていることがわかります。

中国マーケティング調査が重要!

中国マーケティングをやるには、まずマーケティングリサーチを行うことがもっとも重要です。中国の人口は約13億人ほどですが、人口からもたらすマーケティングに与えられるメリットが年々と弱くなっています。その理由としては、言うまでもなく、世界のマーケットになっている中国は全世界の企業、そして中国本土企業が狙っているからです。

現在の位置を確認するためにも、中国で販売したい商品、展開したいサービスの現状、業界の全体像、競合他社を調査しないままで進出するのはかなり危険です。

自社の商品は本当に売れているかどうか、今の店舗は中国観光客にとってどんな魅力があるか、中国から見る自社の強みは何か等々、業種によって、中国マーケティングのやり方、押さえなければいけないプロモーションチャネルも全く異なってきます。

そのため、特に新商品を中国展開したい場合、一番重要なことはマーケティング調査となります。

日本企業の中国マーケティング三大ニーズ

今まで当社に相談があった中国マーケティングのニーズは、下記の3つがほとんどです。

  1. 越境ECのニーズ:中国に商品を売りたいブランド、小売店
  2. インバウンドのニーズ:中国観光客に商品を買ってもらいたいブランド、来てもらいたい小売店、観光地など
  3. コンテンツ発信の二ーズ:中国で影響力を広げたい芸能人事務所、メディア、アプリなど

それぞれのニーズに合わせて、マーケティング調査を行い、実際の戦略を立てる必要があります。

越境ECのニーズ:中国に商品を売りたいブランド、小売店

まず中国のECで商品をそもそも売っているか、その売上状況を確認する必要があります。多くの日本企業の方たちは自社の商品がすでに中国で売っていることを知らずに、間違ったマーケティング手法を導入してしまったケースもあります。

もしまだ売れていない場合、中国で売れるかどうかがわからない場合、一番わかりやすい方法として、日本でどのように販売し成功しているかを参考にして、戦略を立てる必要があります。そもそも日本でも売れていない商品を中国に売りたい場合、今時の中国市場にも厳しいと思ったほうがいいでしょう。

インバウンドのニーズ:中国観光客に商品を買ってもらいたいブランド、来てもらいたい小売店、観光地など

中国人の爆買い報道が出て以来、中国観光客を狙いたい日本企業が多く増えています。そのため、インバウンドに対応したプロモーションやツールが多く出ています。

コンテンツ発信の二ーズ:中国で影響力を広げたい芸能人事務所、メディア、アプリなど

中国においても日本の俳優や声優、ドラマや映画、アニメといったコンテンツは人気があります。

これらのコンテンツのファンを増やし既存ファンのロイヤリティを高めるためには、ファンの自国の言語による発信が効果的です。

販売チャネルの選定

前述の通り中国のEコマース市場の規模は大きく、海外企業としてはぜひ参入したいマーケットです。

一方で、中国のEコマースサービスは独自の発展を見せており、日本やその他海外向けサービスとは別に対策を練る必要があります。

以下にて中国でシェア率の高いEコマースプラットフォームの特徴について紹介します。

淘宝

淘宝(Taobao/タオバオ)とは、2003年にアリババグループによって設立されたECショッピングサイトで、現在中国国内のEC市場において圧倒的なシェアを誇っています。

淘宝はマーケットプレイス型(CtoC)ECサイトであるため、条件を満たせば個人でも店舗を開設することが可能です。そのため商品の取扱数やジャンルの幅が広く、あらゆる商品やサービスを購入することができます。また数多くの企業がオフィシャルショップを出展しています。

2023年下半期時点のデイリーアクティブユーザー数は約3億人です(天猫含む)。

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【最新版】淘宝网 Taobaoとは?出店方法・代行・特徴・使い方までタオバオを徹底解説

京東

京東(JD/ジンドン)は「WeChat」を運営するテンセントグループが手がける、1998年にサービス開始したECショッピングサイトです。歴史も長くユーザー数も多いため、淘宝と共に長らく中国二大ECモールと称されてきました。

京東は自社の巨大な倉庫を各地に構えており、物流ネットワークが他の競合と比べて発達しています。そのため注文してから配達までのスピードが他のプラットフォームと比べて早く、確実性がある点がユーザーから評価されています。

2023年下半期時点のデイリーアクティブユーザー数は約2億人です。

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【最新】京東商城(JD.com)とは?特徴や読み方、京東全球購(JD Worldwide)について解説

拼多多

拼多多(ピンドゥオドゥオ)は2015年にサービスを開始した、近年注目のプラットフォームです。
拼多多は既存のECプラットフォームとは異なり、地方都市に住む中間~低所得者層をメインターゲットに設定しています。

共同購入者を募ることで安く買える仕組み「拼購(共同購入)」やキャッシュバックキャンペーンなど、低価格路線が受けシェア拡大に成功しました。

2023年下半期時点のデイリーアクティブユーザー数は約3億人です。

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【2024】拼多多(Pinduoduo/ピンドゥオドゥオ)とは?メリット・特徴・ビジネスモデル利用方法や読み方をまとめました

天猫

天猫(Tmall)は、淘宝と同じくアリババグループが手がける2013年に開始したECショッピングサイトです。こちらはBtoCのECサイトで厳格な審査をパスした法人のみが出店できるため、多くのブランドが公式ショップを開設しています。高級志向・本物志向のユーザーニーズにマッチしたECサイトです。

なお天猫に出品中の商品は、淘宝からも閲覧・購入可能です。

2023年下半期時点のデイリーアクティブユーザー数は約3億人です。(淘宝含む)

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【徹底解説】天猫(Tmall)とは?特徴・出店方法・天猫国際、淘宝網との違いや読み方について解説

唯品会

唯品会(ウェイピンフイ)とは2008年に設立された、大人女性をメインターゲットにしたECショッピングサイトです。ファッションアイテムや化粧品、ベビー用品など、女性ユーザーに向けの商品を手頃な価格で手に入れることができます。

また偽物に力を入れており、商品出荷前、出荷中に厳しい検査を実施した上で、万が一届いた商品が偽物であった場合に全額を保証するサービスを展開しています。

2023年下半期時点のデイリーアクティブユーザー数は4250万人です。

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唯品会(Vipshop)とは?|読み方や特徴を徹底解説

抖音电商

抖音电商(DouYin EC)とは、動画に特化したSNSである抖音(Douyin)のショッピング機能のことで、2020年6月にリリースされました。

ライブ配信や動画投稿の内に商品購入ページのリンクを差し込むことができ、動画内容に興味を持ったユーザーは抖音内でそのまま商品を購入することができます。買い物目的ではないユーザーの潜在ニーズを引き出す新たなチャネルとして近年売上額が急上昇しています。

特にライブコマースでの売上が好調で、2022年の年間ライブコマース取引額は1兆5000億元と、最大のシェアを誇っています。

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小紅書电商

小紅書(RED)电商とは、中国版Instagramと呼ばれるREDのショッピング機能のことで、抖音电商と同じく近年注目を集めるSNS型のECプラットフォームです。

小紅書は18歳〜35歳の女性ユーザーが多く登録しているSNSであることから、スキンケア、メイク、ファッション、子育て用品にまつわる多くの商品ブランドが、小紅書にショップページを開設しています。

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プロモーションチャネルの選定

口コミが重視される中国市場では、SNSを活用したプロモーションが何より重要です。

インターネット及びスマートフォンの普及に伴い、中国のSNSプラットフォームは多種多様な発展をしてきました。各SNSそれぞれの役割や特徴についてご紹介します。

WeChat

WeChat(微信) は、スマート端末向けのインスタントメッセージングアプリで、機能面から中国版LINEとも称されるプラットフォームです。月間アクティブユーザー数は 13 億 3,600 万人かつアクティブ利用率80%超えという中国国内で圧倒的な普及率を誇るアプリです。

主な機能としては、まずチャットやスタンプ、通話機能といった日々のやりとりを行うコミュニケーションツールが挙げられます。

LINEにおけるモーメンツ機能は「朋友圏(péngyǒuquān)」と呼ばれ、親しい友人同士のクローズドな情報交換の場となっています。

さらには、微信支付(WeChat Pay)による決済機能、ミニプログラム(小程序)によるEC、注文、予約機能など、中国生活に無くてはならない役割を担う重要なアプリです。

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Weibo

Weibo(微博)は2009 年 に開始した中国圏最大のSNSで、月間アクティブユーザー数は 6 億 500 万人ほどです。テキスト、写真、ビデオなどのマルチメディア形式で情報を瞬時に共有、拡散、交流することができます。

デイリーアクティブユーザーが2億人超、デイリー投稿が1.3億件ほどあり、数多くのSNSが普及した現在においても依然としてアクティブ性が高く、投稿の拡散力があるプラットフォームです。

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小紅書

小紅書(RED)は2013 年に開始した日常生活にまつわる口コミ投稿型のSNSで、月間アクティブユーザー数は2 億6,600 万人ほどです。

サービス開始当初は1990 年代〜 2000 年代生まれの女性ユーザー大半を占めており、ファッションや美容に関する投稿が中心でしたが、近年は性別・年齢層共により幅広いユーザーに普及し、投稿内容も自分の生活、ショッピング、食べ物、旅行、など多岐に渡るようになりました。直接商品を購入することが可能なEC機能も備えています。

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Douyin

Douyin(抖音)は2016 年に開始したショートビデオSNSで、 月間アクティブユーザー数は 7 億 4,300 万人ほどです。TikTokはDouyinの国際版にあたります。

10代から20代のユーザーが半数を占める若年層に支持されているプラットフォームです。リアルタイムで動画を届けるライブ配信機能も人気な上、商品をその場で紹介しながら販売するライブコマースなどのEコマース機能も装備されている、近年影響力を及ぼしているSNSです。

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Kuaishou

Kuaishou(快手)は、2011 年に誕生したSNSで、元々は GIF 画像の作成と共有を主とするモバイルアプリケーションでしたが、2012年にショートビデオコミュニティーサービスへとリニューアルしました。月間アクティブユーザー数は6 億8,500 万人ほどです。

KuaishouもDouyinと同じく10代から20代のユーザーが約半数を占めています。一方Douyinと比べて一級都市在住ユーザーの割合が低く、三級〜四級の地方都市在住ユーザーの割合が高くなっています。地方都市の庶民的なユーザーをターゲットにしているSNSです。

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Bilibili

Bilibili(ビリビリ動画/B站)は2009年に開始した総合型動画コミュニティで、月間アクティブユーザー数は3 億4,100万人ほどです。

日本の「ニコニコ動画」に近い立ち位置のサービスですが、近年ではゲーム・アニメコンテンツ以外にもライフスタイル、ファッション、音楽など数多くのカテゴリーのコンテンツが生まれる場になっています。

また日本のアニメや漫画、ドラマに中国語字幕をつけたものを公式配信しており、有料会員になると視聴することが可能です。

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インフルエンサー(KOL)の選定

先述の通り、中国マーケティングにおいてインフルエンサー(KOL)を起用したプロモーションは欠かせません。
では、中国の各プラットフォームではどのようなKOLが活躍しているのでしょうか。
各プラットフォームのTOPインフルエンサーをご紹介します。

おすすめ中国インフルエンサーKOL6名

林萍在日本

林萍在日本は日本在住の中国インフルエンサーで、日本の最新情報や観光情報を中国に向けて発信しています。Weibo影響力ランキングの海外部門ではTOP10、旅行部門ではTOP3にランクインする実力の持ち主です。

 

圈少说

圈少说は中国と日本両方に拠点を持つ、美容系インフルエンサーです。ライブコマースではさまざまな日本ブランドと提携し、多くの売上を達成しています。
医療美容サービスプラットフォーム“美圈Official”の創立者でもあり、自らのファンに向けて本当に良い商品やサービスを紹介しています。

 

小希在日本

小希在日本は東京在住の女性インフルエンサーです。来日歴15年以上で、普段は社長として会社を経営しながらインフルエンサーとして活躍しています。

自身のフォロワーの大半は在日中国人あるいは日本に興味がある中国人であり、フォロワーに向けて日本の最新情報を広く発信しています。

 

咚咚咚樱酱

咚咚咚樱酱は中国消費者向けに日本の情報を発信するインフルエンサーです。
グルメやショッピングだけでなく、日本の芸能人などのエンタメも積極的に発信しています。

 

葉SuJi

葉SuJiは日本在住の美容系インフルエンサーです。学生時代にビジネス日本語を専攻しており、日本現地から最新のコスメやスキンケアの情報を発信しています。動画編集が得意で、Weibo、Bilibili、RED、YouTube、Youkuなど多くのプラットフォームで情報発信しています。

 

小新和贝塔

小新和贝塔は、Weiboの育児カテゴリの上位にランクインするママインフルエンサーです。子供服ブランド「William&Beta」の創設者でもあります。
美容商品のライブコマースでも活躍しており、2020年の総売上は25億円に達しました。

SNSでは商品の情報だけではなく、日常生活や自身の子供の成長記録もシェアしています。

上記おすすめKOLに仕事を依頼したい、詳細を知りたいという方は下記よりご連絡・資料をダウンロードください。

Weiboで活躍する中国人インフルエンサーKOL

Weibo発表「V影響力ランキング」2024年1月を元に、Weiboで活躍する中国人インフルエンサーKOLを紹介します。
「V影響力ランキング」は、アカウントの「アクティブ度」「エンゲージメント率」「投稿内容の質」の三つの観点から評価されています。

 

旅行カテゴリ

旅行カテゴリ1位の辽宁大鹏888は中国国内外の旅行・エンタメ情報を発信するアカウントです。

第3位には先ほど紹介した林萍在日本がランクインしました。第2位も日本情報を発信するアカウントであり、また第4位以下にも日本情報の発信者が数多くランクインしています。

 

美容カテゴリ

美容カテゴリ1位の金鹤龙Kは、中国芸能界で活躍するヘアメイクアップアーティストです。迪丽热巴や杨幂など、中国で人気のスターのヘアメイクを手がけています。

2位と3位のアカウントは、コスメを始めとしたさまざまな商品を、実際に体験してレビューするコンテンツを発信しています。

 

グルメカテゴリ

グルメカテゴリ1位と2位は自らが調理する様子をシェアするクッキング動画を中心に投稿しています。3位は中国各地のグルメを実際に食べに行き発信するアカウントです。

REDで活躍する中国人インフルエンサーKOL

本項では2024年1月時点のフォロワー数上位のインフルエンサーKOLを紹介します。

REDは娯楽や交流を楽しむ役割とともに、商品やサービス、観光地といった情報を調べるプラットフォームとしても近年活用されています。

帕梅拉Pamela Reifは「フィットネス」、老爸评测は「生活用品のレビュー」、Thurman猫一杯と林钰珊_33は「日常記録」、丁郑美子は「教育」と、さまざまなジャンルのアカウントがランクインしています。

Douyinで活躍する中国人インフルエンサーKOL

本項では2024年1月時点のフォロワー数上位のインフルエンサーKOLを紹介します。

Weibo、REDと比較すると、Douyinは一目見て面白い動画コンテンツを発信しているアカウントが上位にランクインしている印象です。

李佳琦Austinは「口紅王子」の愛称でも知られる、中国ライブコマースで大活躍中のインフルエンサーです。

実際の中国マーケット調査実施例

中国市場調査に有効な五つの手法

マーケット調査の重要性はわかったものの、具体的にはどのように中国市場調査を進めれば良いのでしょうか。弊社としては下記の手法が中国マーケット調査に有効だと考えます。

  1. 中国の調査機関が発行するホワイトペーパーを入手
  2. 中国のSNS・プラットフォーム運営会社が発行する数字報告を入手
  3. 中国SNS・プラットフォームを実際に使用し数値を収集する
  4. KOL(インフルエンサー)へのインタビュー、座談会
  5. 中国人消費者へのアンケート調査
  6. 中国SNS・プラットフォームの管理画面の数値を分析する

1から3については、データ入手後に中国語を日本語に翻訳する必要があります。白書については無料のものも数多くありますが、より詳細なデータが掲載されている有料版もあるため、購入手段があるとより調査の幅が広がります。

4と5は、中国人消費者及び情報発信者の声を直接手に入れることができ、中国マーケットの定性的な情報を得るのに有効です。アンケート調査のノウハウがある場合は自社で実施しても良いですし、そうで無い場合は中国マーケティングを専門に行う会社に委託すると良いでしょう。

6は、既に何かしらの中国プラットフォームを運営している場合のみ可能ですが非常に有効です。大抵の場合言語は中国語か英語のみ対応しているため翻訳が必要ですが、自社の状況を表す唯一無二の情報が手に入ります。また中国市場と日本市場では重視されている数値が異なる場合があるため、どの数値が肝要であるのかを抑えて分析することが大切です。

中国市場調査実施例の紹介

これまでに弊社クロスボーダーネクストが実施してきた市場調査例の雛形をお見せします。

上記は音楽関係のクライアント様より依頼された、中国の音楽アプリに関する調査です。

主にTencent Musicに関して、プラットフォームの使われ方、業界内での立ち位置、J-POPの現状等をまとめました。

上記は化粧品関係のクライアント様より依頼された自社商品が中国市場でどのくらい認知・販売されているかの現状調査です。実際の報告書では各種数値を記載してあります。

弊社クロスボーダーネクストは、中国マーケティングを行う専門家として各種企業の計画策定にお力添えをしてきました。

在籍している社員の大半は中国語ネイティブであり、中国語翻訳も各種プラットフォームの扱いも熟知しています。また日本に興味がある中国人向けの自社ポータルサイト「哈啰日本」を運営しており、中国人消費者向けのアンケート調査やサンプリング調査を実施することができます。

中国マーケティング・調査の支援方法を紹介

市場調査方法が気になる方はぜひ下記よりお気軽にお問合せください。

まとめ:中国マーケティング調査には独自のノウハウが必要

中国市場は巨大かつ今後も拡大の余地がある一方で、プラットフォームの独自性が強く、多くの知識が必要であることがわかりました。

「自社の課題を明確にする」「STP分析などを行い市場への理解を深める」「ペルソナを詳細に設定する」など、核となる部分はどの国をターゲットにする場合も変わりません。それ以外のノウハウが必要な部分に関しては、中国マーケティングの専門家と連携しながら進めることで、より効果的なアプローチができます。

中国マーケティングは専門家に任せるのがおすすめ!まずは気軽に相談しませんか?

特別な知識やノウハウが必要な中国マーケティング。弊社は今まで小さな仕事を含めると400社以上の中国マーケティングを支援してきました。

これまでの実績や最新のノウハウを元に中国マーケティングの戦略立案、インフルエンサーマーケティングやSNS運用などの実務代行。そしてLP作成やミニプログラム作成などといったシステム化までを一気通貫で支援します。まずは一度専門家に相談してみませんか?

また、これまで400社以上の中国インフルエンサーやKOLを活用したプロモーションを支援してきた弊社によるインフルエンサーマーケティングのノウハウやサービス概要資料を無料でプレゼント中です。下記よりダウンロードください。