weibo(微博)とは?【2024年】最新事情や機能、インバウンドにインフルエンサーの事例など中国版Twitterウェイボーを徹底解説
訪日中国人観光客の勢いが止まりません。日本政府観光局が8月中旬に発表した2019年7月 訪日外客数によれば、7月に訪れた訪日中国人は約105.1万人で前年同月比19.5%増、2019年1月〜7月の訪日中国人外客数は、前年同期間比は13.1%増で約558.3万人。中国がインバウンド市場を牽引している状況と考えられるでしょう。
そんな中国ですが、グレートファイアウォールなどの影響でWEBやSNSが独自の発達をしています。その中でも注目を集めているのが中国版Twitterと言われているweibo(微博/ウェイボー)です。weibo(微博/ウェイボー)は中華圏最大級のソーシャルメディアですが、日本人の方からすると謎のベールに包まれているソーシャルメディアなのではないでしょうか?
そこで今回、本記事では中国本国のweibo(微博/ウェイボー)公式サイトの最新情報を元に使い方や事例、ユーザー数や機能などをわかりやすく説明。また、インバウンドビジネスで使えるweibo(微博/ウェイボー)の使い方も説明します。
weibo(微博/ウェイボー)とは?中国版Twitterであり、中華圏最大級のソーシャルメディア
weibo(微博/ウェイボー)とは、中国版Twitterと言われており、中華圏最大級のソーシャルメディアです。Twitterと同じく140文字数制限があり、少ない文字数で発信するため、中国版Twitterと言われているのでしょう。しかしながら近年では、Twitter以上の様々な機能を持ち、Twitterを超えた独自の進化を遂げています。機能や使い方などは後ほど説明します
weibo(微博/ウェイボー)のユーザー数は4.65億人「2019年8月版」
中国本国のweibo(微博/ウェイボー)公式サイトの情報によれば、月平均のユーザー数は4.65億人、1日あたりの平均ユーザー数は2.03億と発表しています。月の平均ユーザー数が日本人の人口の約4倍もいると考えると凄い人数ですね。なお、(微博/ウェイボー)公式サイトの情報アカウントを保有している人を対象にすると8億人以上います。中華圏最大級の規模を誇るソーシャルメディアといっても過言ではないでしょう。
weibo(微博/ウェイボー)のユーザー層は23歳〜30歳が多い「2021年8月版」
上記の図にもあるようにweibo(微博/ウェイボー)のメインのユーザー数は23歳〜30歳となっています。その次に多いのが18歳〜22歳。まさにデジタルネイティブと言われるような世代のユーザーがweibo(微博/ウェイボー)では多いのではないかと考えられます。また、女性よりも男性のほうが多く、57%のユーザーが男性です。
上記の図を見てみると分かりますが、4級都市以下のユーザーが最も多いです。その次に3級、2級都市も増えています。このように富裕層から農村に住むようなユーザーなど様々な中国人がweibo(微博/ウェイボー)を使っていることが見て分かります。
weibo(微博/ウェイボー)とWeChatの違いはLINEとTwitterの違いに近い
weibo(微博/ウェイボー)について「WeChatとは何がちがうの?」と思う方が多いのではないでしょうか?
平たく答えると、日本のLINEとTwitterの違いのようなものです。weibo(微博/ウェイボー)にはTwitterと同じ用にリツイート機能があり、投稿が拡散しやすいです。更に匿名のユーザーも多いです。しかしながら、WeChatにはリツイートのような機能が無く、拡散性が弱いですが、グループを作ってチャットや深いコミュニケーションを取ることに向いているSNSです。つまり、weibo(微博/ウェイボー)とWeChatの違いは、拡散性です。日本のLINEとTwitterも同じようなことが言えるでしょう。
weibo(微博/ウェイボー)の使い方と主な機能7選!近年ではFacebook×Twitterとも言われている
中国で独自の進化を遂げているweibo(微博/ウェイボー)。近年では様々な機能が追加されており、Twitterだけの機能ではなくFacebookに親しい機能や、ゲーム機能、動画鑑賞機能などが追加されています。これからweibo(微博/ウェイボー)のかんたんな使い方や機能を紹介していきます。
weibo(微博/ウェイボー)の使い方
weibo(微博/ウェイボー)にはPC版とスマホ版があります。まずはPC版の画面から見てみましょう。
TwitterのPC版の画面とよく似ていますね。赤枠で囲んだところに文字を打ち込み投稿をします。もちろんTwitterと文字数は同じで140字以内となっています。その他にも動画や画像が投稿でき、weibo(微博/ウェイボー)特有なのが赤枠内にある「头条文章」を押すと別画面に飛び、より長い文章を投稿できます。
青枠の部分はフィードになります。自分がフォロワーしている人たちの投稿を確認できます。PC版はこの程度にしておき、スマホ版を説明しましょう。
こちらがスマホ版の画面です。画面の仕様が変わり、インスタグラムの画面に近いような仕様になりましたね。赤枠で囲っている部分がインスタグラムのストーリーズのような機能です。こちらをクリックすると数十秒程度の動画を見ることができます。青枠はフィードになるますのでフォローしている人の投稿を見ることができます。
右上赤枠の+を押すと青枠で囲んでいるPostで始まり、Liveで終わる画面が出てきます。こちらで投稿をすることができます。なお、ライブ配信は日本国内のアカウントでは限られたユーザーしか現状はできないようです。
こちらは画像の下記の赤枠Discoverを押すと、この画面が表示されます。Twitterの発見機能のようなもので、話題になっている投稿を探したり検索したりできます。
画像の下記の赤枠Videoを押すとこの画面が表示されます。動画の投稿をまとめてみることができます。
weibo(微博/ウェイボー)の機能①:発見機能
発見機能はツイッターの発見機能と同じ、話題になるニュースなどを見られます。中国寺の方々はこの画面から様々なトレンドを検索します。
weibo(微博/ウェイボー)の機能②:ライブ配信
ライブ配信機能です。インフルエンサーやKOLがこの機能を活用し、商品を販売や宣伝しています。など、日本のweibo(微博/ウェイボー)では限られたアカウントのみライブ配信が可能です。
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weibo(微博/ウェイボー)の機能③:ゲーム機能
PC版weibo(微博/ウェイボー)にはゲーム機能があり、このタブに訪れるとweibo(微博/ウェイボー)が提供しているゲームで遊ぶことができます。なお、この機能は日本からでは活用ができないようです。
weibo(微博/ウェイボー)の機能④:動画視聴機能
PC版weibo(微博/ウェイボー)には動画視聴機能があります。weibo(微博/ウェイボー)独自のYou Tubeのようなものがこの機能に当たります。様々な動画がアップされておりストリーミングすることができます。なお、こちらの機能も日本からでは利用ができないようです。weibo(微博/ウェイボー)の中にYou Tubeやゲームストアのような機能が拡充されており、weibo(微博/ウェイボー)一つで何でもできてしまうようなプラットフォーム化をしてきている印象です。
weibo(微博/ウェイボー)の機能⑤:分析機能(法人やインフルエンサー向け)
ここからは法人やインフルエンサーが主に利用するweibo(微博/ウェイボー)の分析機能について紹介します。分析機能はグーグルアナリティクスのようなイメージになり、自分の投稿への反応、フォロワーの増減などをグラフ化してくれますので、様々な角度から分析できます。
weibo(微博/ウェイボー)の機能⑥:広告配信やキャンペーン機能(法人やインフルエンサー向け)
上記の写真は広告機能です。TwitterやFacebook広告と近い形になってきており、類似アカウントのフォロワー、話題に興味があるのユーザー、特定のキーワードをつぶやいているユーザーに向けて広告配信できます。
また、キャンペーン機能もあり商品のタイトル、分類、値段、当選人数やエンゲージメント方式、連携ユーザー数、抽選の日程を設定できます。
weibo(微博/ウェイボー)の機能⑦アンケート機能(法人やインフルエンサー向け)
アンケート機能がありますので、ユーザーに向けてアンケートを取ることができます。
weibo(微博/ウェイボー)には3種類のアカウントがある
1.一般アカウント
weibo(微博/ウェイボー)を利用する際の一般的なアカウントです。テキスト140文字、画像、動画、ライブ配信を投稿可能で、ユーザー同士での投稿・共有などのSNS機能を利用ができます。
2.個人認証公式アカウント
有名人/著名人が取得可能な個人アカウントです。
取得することにより、weibo(微博/ウェイボー)アカウント名の横に黄色の「V」マークが表示されます。
3.企業公式アカウント
アカウント作成自体は現地企業であれば容易にコストなくできるため、Weiboは対策としてUSD 1,080(税込)で企業公式アカウントを取得できる認証制度を設け、偽アカウントと区別できるようにしています。個人認証公式アカウント同様、取得することにより、weibo(微博/ウェイボー)アカウント名の横に黄色の「V」マークが表示されます。 オフィシャルのアカウントから情報が発信されることで、初めてユーザーやファンからの信頼につながることから、中国では多くの有名企業や行政機関が、「V」マークのアカウントから情報を発信しており、また近年では中国法人のない日系企業がインバウンド向けに作成するケースが増えています。
中国人の主なweibo(微博/ウェイボー)の使い方
使い方①日本人と同じように日々の情報収集に活用
日本人のTwitterと同じように情報収集として使っています。weibo(微博/ウェイボー)もリアルタイム性が強く、電車の遅延状況や話題になっているトピックスを調べるのに利用しているユーザーが多いです。他には趣味の情報を調べたり、好きなタレントなどをフォローして見ているケースが多いです。
使い方②日本人よりも口コミ情報集めるため使っている
後ほど詳しく説明しますが、中国人の方々は日本人をよりも口コミを気にします。そのため、自分が欲しい商品や訪れてみたい場所について必ずと言っていいほど、SNSで検索して口コミを見てから判断します。weibo(微博/ウェイボー)でも沢山の口コミで溢れているため、口コミを探して商品の良さを判断します。
なぜ、weibo(微博/ウェイボー)は中国マーケティングで必要なのか?
公式アカウントがホームページの代わりになる
中国マーケティングをする上でweibo(微博/ウェイボー)やWeChatの公式アカウントは、ホームページの代わりになります。いきなり中国版のホームページを作ることは、SEO対策したり、サーバーを中国に置いたりと非常にハードルが高いと考えます。SNSの公式アカウントであれば、ホームページを作るほどハードルは高くありません。さらに、偽物アカウントも多い中国では公式アカウントで発信すると信頼性が得られます。まずは公式アカウントを基盤にし、そこにアクセスを集める、フォロワーを増やすことを弊社、クロスボーダーネクストでは推奨しています。
中国人は口コミを重要視する
中国人の方々は口コミの情報を重要視する傾向にあります。なぜならば、観光庁が発表している「訪日外国人消費動向調査、2018年年間値の推計」によれば、中国人が旅マエに役立つ情報源として、SNSの投稿が1位となっています。つまり、大多数の中国人の方々はSNS投稿を見て日本旅行の情報収集をしていると言えるでしょう。旅マエの情報源だけではなく、商品を買うときにweibo(微博/ウェイボー)上にて商品名検索を行い、口コミを調べてから購入する人も少なくはありません。
旅マエ〜旅アト全てに利用できる
上記の図のようにSNSは旅マエから旅アトすべてのフェースにおいて接触のある媒体です。旅先を検討する段階で、友人が旅行に行ったSNS投稿を見て、その場所にいきたくなるかもしれませんし、旅ナカで近くのお店をSNSで検索するかもしれません。または、旅アトで思い出をSNSに投稿します。このようにSNSはインバウンドマーケティングを行う上で、カスタマージャーニー全てのフェーズにおいて重要な施策になります。
KOLやインフルエンサーを利用した情報拡散に必要
Weiboが公開している「2018年微博电商行业调研问卷」によれば、若ければ若いほどKOLやインフルエンサーのオススメ情報を信用する傾向にあります。中国において若い人をターゲットにマーケティングを行う上ではインフルエンサーを活用した施策は効果が高いです。その際にKOL達はweibo(微博/ウェイボー)を軸に投稿することが多いです。
weibo(微博/ウェイボー)を活用したインバウンド対策の事例
中国人インフルエンサーリンピンさんのweibo(微博/ウェイボー)活用の事例
配信内容:温泉攻略の作り方
配信目的:個人旅行者のため攻略作法
配信形式:写真
こちらの投稿はリンピンさんがWEIBO(微博/ウェイボー)で温泉地の攻略情報についてまとめて投稿した記事になります。中国でも日本の温泉は人気ですが、温泉にまつわる情報が少ないため、リンピンさんが情報をまとめて発信した所、シェア数:6,308、コメント数:571、Like数:2,662もの反応が得られました。このように日本旅行にまつわる情報はWEIBO(微博/ウェイボー)を活用し情報収集する人が中国では多いです。
ドン・キホーテのweibo(微博/ウェイボー)活用に事例
こちらはインバウンドに非常に人気を得ているドン・キホーテのWEIBO(微博/ウェイボー)活用に事例です。セールの案内や商品の案内ももちろんですが、WEIBO(微博/ウェイボー)で話題になっているような面白い投稿をアレンジして、配信をしていたりもします。かなり工夫をされながら投稿している様子が伺えます。フォロワー数も20万近くおり、日本のディスカウントストアのWEIBO(微博/ウェイボー)では最大級になるのではないでしょうか。
茨城県のweibo(微博/ウェイボー)活用に事例
こちらは茨城県のWEIBO(微博/ウェイボー)活用の事例です。都道府県でアカウントを取得しているのは珍しいですね。茨城県の魅力を伝えようと、県内の観光スポットや名産品にまつわる投稿をしています。茨城県も中国との直行便がありますので、中国人インバウンドの呼び込みではポテンシャルがある県なのではないでしょうか。
まとめ:weibo(微博/ウェイボー)は中華圏最大のソーシャルメディアであり、中国版Twitter!インバウンド対策にも必須のツールに
中国で独自の進化を遂げたWEIBO(微博/ウェイボー)。中国マーケティングに取り組む上で、活用しない選択肢はないツールの一つになっています。しかしながら、実態がつかめなく、どのように取り組んだほうがいいのかわからないインバウンド担当者も多いのではないでしょうか?今回の記事を読んである程度、WEIBO(微博/ウェイボー)について理解を深めていただけたら幸いです。
また、弊社クロスボーダーネクストでは中国人インフルエンサーやKOL達によるマーケティング支援を行っており、その際にWEIBO(微博/ウェイボー)をよく使っています。そのため、最新のWEIBO(微博/ウェイボー)を知っていますので、WEIBO(微博/ウェイボー)について知りたいことがあれば気軽にお問い合わせください。
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