【2024年最新】淘宝网 Taobaoとは?出店方法・代行・特徴・使い方までタオバオを徹底解説
- 日本でもよく名前をきく「タオバオ」はどんなサービス?
- 機能やユーザーの特徴は?
- タオバオとアリババの違いは?
- 日本からも出店できるの?
とタオバオについて色々と調べているあなたの為にこの記事を書いています。
この記事を読むとタオバオについてたったの10分程度で理解することができます。
ぜひ、最後までお読みください。
淘宝网 Taobao(タオバオ)とは?中国版メルカリ?
「淘宝网(タオバオ)」とは、中国IT最大手の阿里巴巴集団(アリババグループ)が2003年に設立したCtoC型を軸とした会員数5億人以上のオンラインショッピングモールです。
条件を満たせば個人での出店も可能であり、その分商品の取扱数やジャンルも幅広く、モノだけでなく「翻訳」や「動画編集」といったスキルまで、ありとあらゆる商品が販売されています。
日本でいうメルカリ・ココナラを複合したような大規模ショッピングモールです。
淘宝网 Taobao(タオバオ)のユーザー数は8億7,000万
高盛研报という研究報告機関によると、タオバオの月間アクティブユーザー数は8億7,000万人に達し、年々増加の一途をたどっています。
人口比率(約14億人)で見ると、中国の総人口の半数以上が何らかの形で淘宝网を利用しており、いかに身近なECサイトであるかがわかります。
ちなみに日本で最も利用されているオンラインショッピングサービスはAmazonですが、こちらのシェア率は人口比率で見ると約4割強です。
淘宝网 Taobao(タオバオ)のユーザー層は?
サービス開始から近年に至るまで、淘宝网のメインユーザー層は北京、上海、広州といったいわゆる都市部に居住する高所得層と言われていましたが、近年は三級都市以下のいわゆる田舎地域に住むユーザーの割合が半数以上を占めるようになりました。
しかし、近年三級・四級都市をメインターゲットにした拼多多の飛躍的な成長などにより、地方市場に熱視線が注がれるようになりました。淘宝网でも5年ほど前から様々なサービスを導入し、地方物流に力をいれています。
2017年に開始した「农村淘宝(農村タオバオ)」では、田舎へのネット商品輸出と都市部への農産物輸入の双方向循環機能を実現させました。
3〜5年で100億元を投資し、全国に1,000の郡レベルのオペレーションセンターと10万の村レベルのサービスステーションを設立する計画で、現在は全国29の省と700の郡(建設中を含む)にある30,000を超える村をカバーしています。
また、2020年の3月には「淘宝特价版」をリリースしました。
「淘宝特价版」ではユーザーと生産者(工場)がダイレクトにつながることにより、卸価格に近い値段で商品提供を実現しています。こちらも地方ユーザーをターゲットにしたサービスです。
淘宝网 Taobao(タオバオ)の特徴とは?
①Amazonのように購入履歴などから画面がカスタマイズされる
タオバオでは徹底したパーソナライズ機能が備わっており、「千人千面」という言葉があります。「千人が画面には千通りの画面が表示」という意味で、ユーザーの閲覧履歴や検索履歴、購入履歴によってトップページがカスタマイズされていく仕組みです。
たとえば、「眼影(アイシャドウ)」を検索し、複数の商品ページを閲覧した場合、トップページはこのようになりました。画面左上の「全部・猜你喜欢」は「あなたの好みを当ててみます」の意味で、アイシャドウから基づいて好みをカスタマイズして表示してくれます。
ユーザーの行動を踏まえ、リアルタイムでカスタマイズを改善していることがわかります。
タオバオでは10億件以上のアイテムが扱われていますが、徹底したパーソナライズによってユーザーがサイト内で迷子になることなく目的の商品にたどり着けるようになっています。
②カスタマーサポートが優れている
日本でのカスタマーサポートは、商品到着後の返品やアフターサポートを指すことが多いですが、タオバオでは購入前から店舗に直接問い合わせをするケースも少なくありません。
例えばこちらは口紅の購入検討中に「一番人気の色」を問い合わせた画面です。1分以内に回答が送られてきました。
購入前、購入後のカスタマーサポートは簡単な業務ではないですが、タオバオがカスタマーサポートに力をいれる理由は店舗ランク制度が実装されているためです。
タオバオでは、店舗の評価によってランク分けされており、このランクは商品の品質の他カスタマーサポートの充実も大きく左右されます。
店舗のランクは、ハート→ダイヤ→銀王冠→金王冠 の順にランクが上がっていき、高いほど信頼できる店舗になっています。店舗の評価が高いと、店舗ランクが上がっていき、信頼できる店舗になります。
そのため、悪質な商品を扱う店舗やカスタマーサポートがうまく機能していない店舗は自然と淘汰される仕組みになっているのです。
③独自の決済システム
タオバオでは、ユーザーが支払ったお金は一旦プラットフォーム側にデポジットされ、購入者が商品受け取り後に売り手にお金が渡るシステムを導入しています。
これにより「商品が到着しない」、「商品が偽物だった」場合に売り手がお金を持ち逃げできないようになっています。
現在も偽物が横行している中国では、この独自の決済システムはユーザーに大きな安心感を与えています。
④ライブコマースやショートムービー機能が充実している
生放送でライバーが商品を紹介し、リアルタイムでユーザーが購入するという機能です。商品ジャンルは化粧品、日用品、雑貨、ベビー、ファッション、グルメ、スポーツやフィットネスなど、そのカテゴリーは多岐にわたります。
ライバー自体にファンがいる場合も多く見られ、近年は「何を売るか」よりも「誰が売るか」が重視される傾向にあります。
中国ではPhotoshopによる商品画像加工が問題視されていましたが、タオバオライブではこの問題も解決されています。オープン化・リアルタイム化・透明化されたライブコマースはこれまで中国のEC市場が抱えていた問題を一気に払拭しました。
また、タオバオライブではプラットフォームにある分析ツールが非常に充実しており、配信効果をビックデータを元に参照できることが大きな強みになっています。タオバオライブは2018年に取引金額は1,000億元(約1兆5,000億円)を超える巨大市場を生み出しており、これから中国でライブコマースを始めたいという初心者にも適したツールだといえるでしょう。
タオバオではショートムービーで商品説明が見られるというのも大きな魅力のひとつです。
このように、ユーザーは多方面から取得した情報をもとに購入を検討することが可能となっています。
⑤11月11日には「独身の日」というセールを開催
11月11日は、1人を連想させる「1」が並ぶことから、中国ではこの日を「独身の日」と呼んでいます。
2009年から、アリババは毎年11月11日に大規模な販促イベントを開催し、2019年における独身の日の取引額は、2,684億元(約4兆円)に達しました。セールを始めた2009年の取引額0.52億元(約8.8億円)から急速に成長し、およそ4,500倍もの数字を記録しています。
タオバオとアリババの違いは?
上記で説明してきたタオバオの正式名称は「淘宝網」で「タオバオワン」と読み、アリババグループが設立したオンラインショッピングモールです。
タオバオの大きな特徴は一般消費者同士の取引ができることです。
中国輸入ビジネスに使用されるアリババとは一般的に「1688.com」のことを指します。
こちらもアリババグループが運営するオンラインショッピングモールですが、利用するのは一般消費者ではなく小売業者で、卸売市場として広く利用されています。
淘宝网 Taobao(タオバオ)に出店するには?
2018年以降タオバオ出店の制限が厳しくなり、中国の銀行口座開設が必須となりました。
タオバオ取引で得た売上代金の受け取りは中国系銀行の口座でしかできません。タオバオの決済に使用するAlipayに登録できる銀行口座も中国の口座のみです。
この中国銀行口座の開設には中国の住所証明、労働証明が必要になるため、外国人がタオバオ出典登録するのは難しくなりました。
現在タオバオ出店している外国企業の多くは、知人や業者に出店代行してもらうという形をとっているようです。
淘宝网 Taobao(タオバオ)出店代行とは?
上記で解説したタオバオ出店の問題を解決するためにはタオバオ出店代行を専門にしている代行業者に依頼するのがベストです。
銀行口座開設から在庫管理、カスタマーサービス対応まで一貫して代行してくれる業者もあるようです。
淘宝网 Taobao(タオバオ)を中国人はどのように使っているのか?
タオバオでは日用品からスキルに至るまで、様々なものが毎日売買されています。
その中でも、「天猫(Tmall)」と「天猫国际(Tmall Global)」のタグがついているものは偽物の疑いなく購入することが可能です。
このマークがついているものは、アリババグループが運営するタオバオの島サイト「天猫(Tmall)」、「天猫国际(Tmall Global)」が直接ブランドから買い付けている商品です。
中国では偽物や粗悪品が横行していた時代が終わりつつあり、ユーザーはカスタマーサポートや店舗評価機能、またライブ配信、ショート動画によって商品をよく吟味し、信用できる店舗から購入しているようです。
コロナで中国ではECが利用が活性化!中国ECを活用していこう
2020年はコロナウイルスの影響で経済界にリーマン・ショック以来となる大きな変動が起きています。
コロナ下で純利益を上げた会社のひとつに、アリババグループがあります。前年の43位から大きく順位を伸ばし、9位にまで上昇しました。
タオバオでは、日本企業が出店するハードルが少し高いですが、その圧倒的な市場規模や、ライブコマースの伸び率から、新規参入する土壌として非常に魅力的だといえるでしょう。
中国向けSNS運用やプロモーション、KOLやインフルエンサーマーケティングなどの困り事がありましたら気軽にご相談ください。
PR:中国インフルエンサーやKOLを活用したプロモーションをしませんか?
これまで400社以上の中国インフルエンサーやKOLを活用したプロモーションを支援してきたクロスボーダーネクストのインフルエンサーマーケティングのノウハウやサービス概要資料を無料でプレゼント中。下記よりダウンロードください。
また、弊社では中国ライブコマース支援も行っています。
- 中国ライブコマースにチャレンジしてみたい
- 中国ライブコマースに取り組んでいるが結果が出てない
- ライブコマースを始めたいが何から始めればいいかわからない
など課題がありましたら下記より気軽にお問い合わせください。
この記事へのコメントはありません。