唯品会(Vipshop)とは?|読み方や特徴を徹底解説

  • 中国にはたくさんECサイトがあるけど、唯品会はほかと何が違うの?
  • 読み方や特徴は?
  • 日本の企業は出店している?出店できるの?
  • 唯品会はインバウンド対策や中国マーケティングに活用できるの?

と唯品会について色々と調べているあなたの為にこの記事を書いています。

この記事を読むと唯品会についてたったの10分程度で理解することができます。
ぜひ、最後までお読みください。

唯品会(Vipshop)とは|ブランドの正規品が格安で手に入るECサイト

唯品会(VIPSHOP)は、中国における天猫や京東に次ぐ第3位の巨大ECサイトです。

2019年の時点でユーザー数は3億4000千人を突破しており、特に女性ユーザーが多く、女性向けの商品を多く取り扱っています。

ホームページのTOPには「100%正規品」のキャッチフレーズが掲げられています。

唯品会では海外ブランドメーカーから直接商品を仕入れているため、偽物が入らない仕入れルートを構築できているのです。

偽物が横行する中国国内では、「100%本物の正規品が買える」という信頼感が消費者の心を掴み、売上を伸ばしています。

唯品会(Vipshop)の読み方は?

唯品会(VIPSHOP)は中国語でウェイピンフイ(ピンイン:wéi pǐn hùi)と読みます。

唯品会は2008年に広東省で設立されました。2014年の9月からは、海外商品の EC販売事業をスタートさせ、台北、香港、ロンドン、ミラノ、パリ、ニューヨーク、ロサンゼルス、シドニー、ソウル、東京に仕入れ先拠点を築いています。

唯品会(Vipshop)の特徴|「フラッシュセールス」で正規品が格安に手に入る

唯品会は「フラッシュセールス」という特徴のあるビジネスモデルで急速に成長してきました。現在、中国最大のフラッシュセールスサイトとして、各業界の人気ブランドメーカーと提携し、様々な商品を手ごろな価格でユーザーに提供しています。

フラッシュセールスとは?

フラッシュセールスとは、短い期間限定で大幅な割引などの特典が付いた商品を販売するマーケティング手法のことです。

 

こちらは2020年秋のasics新商品フラッシュセールスの広告です。

「2.5折」とは2.5割の値段になるという意味で、「7.5割引き」という驚きの価格で新商品が販売されています。

このような大幅割引で赤字にならないように、あらかじめ商品数や種類を店側でコントロールし、想定以上の商品が売られることを回避しています。唯品会はこのフラッシュセールスを利用し、余剰などが最低限となるよう計算しながら売り上げを伸ばしています。

また、持続的かつ継続的にこのようなフラッシュセールスを行うことにより、ユーザーの定着率を引き上げ、リピーターを手放さないシステムを構築しています。

2019年度の発表では、唯品会のリピート購入率は85%を突破しています。

唯品会(Vipshop)の特徴|手厚い保証

唯品会では中国国内7つの大倉庫を確保しており、商品出荷前、出荷中に厳しい検査が実施されていますが、万が一届いた商品が偽物であった場合、全額を保証するサービスを展開しています。

また、理由を問わず7日以内の返品が可能になっています。日本では返品の難しい家電や家具、下着、高級ブランド品など特殊商品でも未使用で一定の条件を満たせば返品が可能となっており、その際の送料も唯品会が運賃を負担してくれます。

唯品会(ウェイピンフイ)のカスタマーセンターでは、常時2,500人体制で顧客の問い合わせに対応しています。ビフォーサービスだけでなく、このようなアフターサービスの充実が顧客の購買欲向上に繋がっています

唯品会(Vipshop)の特徴|見やすいサイトデザイン

唯品会ホームページでは、商品がジャンル別に分けられており、そこからまたブランド別にわかりやすく分岐しています。中国語が読めなくともお目当ての商品にたどり着けるほど視覚的にすっきり整理されています。

全体的にテキストを減らし、写真を多く使用することで顧客が商品選定をしやすいように工夫しています。

また、商品ごとの販売ページでもモデル着用画像や品物単体画像、生地感のわかる拡大画像など、様々な写真を使用することで商品イメージを掴みやすくしています。

唯品会(Vipshop)の特徴|海外製品の充実

2007年に肉まんの中身の一部がダンボールで作られていたという衝撃のニュースを覚えている方も多いと思います。中国では現在も食品における信頼度は以前として低く、近年でも「肉松」と呼ばれる中国式肉でんぶが実は肉ではなく綿を着色していたなどと言うニュースもありました。

そんな中、特に安全性を求められているのが赤ちゃん用ミルクです。

2017年に、中国国内の粉ミルク生産量15年間トップを記録していた会社の製品にメラミンが混入しており、これにより200万人以上の乳児の体に異常が起きるという事件が発覚しました。それ以来、中国の母親たちは特に赤ちゃん用ミルクに対して敏感になっています。

唯品会では海外の赤ちゃん用ミルクも数多く取り扱っており、母親たちの間で非常に歓迎されています。

日本企業は出店できるの?

唯品会に出店している主な日本企業は

  • 花王
  • 小林製薬

などです。

花王ではおむつなどのベビー用品が人気で、小林製薬では掃除用品が人気のようです。

 

婦人服や化粧品、ベビー用品など、主に女性をメインターゲットにした商品と唯品会は相性がいいようです。

唯品会(Vipshop)の中国での評判や口コミは?

中国のコミュニティQ&Aサイト、知乎で唯品会の評判を検索してみました。

唯品会の商品はどうしてあんなに安いんですか?本物ではないですか?」というスレッドにはたくさんのコメントが寄せられており、「かなり良い商品が多いです」「唯品会は大丈夫です」「安いですが本物です」というコメントが多く見られました。

しかし、中には「偽物かどうかわからないが、正規品との質に差があると思う。質感が非常に悪かった」という酷評も見られました。

いわゆる低所得層~下位・中間所得層の間ではコスパが求められる一方、高所得層では「安かろう悪かろう」の思考が今も根強く残っており、良い商品でも安ければ疑いの目を持つ方も多いようです。

まとめ

今回は、中国女性に人気のECサイト、唯品会を紹介しました。

徹底した商品管理とアフターサービスの充実、また、中国最大のフラッシューセールスECとして急激な成長を続けています。

日本唯品会General Managerの小林健教氏は、

少し前まで、中国人観光客による『爆買い』が話題となっていたが、あれは中国人富裕層に限られ、せいぜい数百万人から 1,000 万人程度で、中国全体から見ればごく一部。唯品会が考える日本商品の潜在顧客は中国中間層の約5億人。越境ビジネスが盛んになり、中間層も中国国内で日本商品を手軽に買えるようになってきており、日本商品の品質の良さを体験した消費者がリピーターになっている。これは今後、ネットでの『爆買い』につながっていくと思う。

と語っています。

上記で紹介したような女性向け商品や、安全性を重視したべビー用品や化粧品などは唯品会と非常にマッチした商品だといえるでしょう。まだ中国市場い展開していない商品は、新たな市場として唯品会への出品を検討してみてはいかがでしょうか。

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