【最新】中国越境ECとは?市場規模や成功事例、規制などを徹底解説!中国ECマーケティングの基礎基本とは

中国越境ECとは?市場規模も解説

越境ECとは、国境を越えて他国に商品の販売を行う通信販売のことを指します。
中国越境ECは文字通り、中国に向けて商品を販売する通信販売です。

特に中国は全世界のEC規模圧倒的に世界一位の市場となっており、2019年度のBtoCのEC市場規模は、中国が1 兆 9,348 億 US ドル(約204兆円)で、第2位のアメリカとは3倍以上の差をつけています。

https://jtg.capsuleinc.co/blog/china-ec#

また、前年比から比較しても中国は1.2倍の驚きの成長率であり、今後はまだEC利用の行き届いていない農村部への販売拡大が期待され、市場規模は爆発的に拡大していく見込みです。

1日で約7.9兆円の売上?中国越境ECには夢がある

毎年11月11日に、「天猫」や「淘宝(タオバオ)」ではダブルイレブンと称した世界最大規模のオンラインショッピングイベントを実施しています。このイベントでは大規模な値引きセールやキャンペーンイベントなどが行われ、中国国内では一大イベントに発展するまでの規模に成長しています。

流通取引総額は年々増加しており、昨年のダブルイレブンでは4982億元(約7.9兆円)の売上を達成しました。

https://www.sbcloud.co.jp/entry/2020/11/12/2020W11/

楽天の日本国内EC流通総額が年間で約3.7兆円なので、ダブルイレブンの期間中だけでその倍以上を達成してしまうというのはものすごい数値ですよね。

日本では考えられない規模の金額が一日で取引される中国市場には日本企業も多く参入しており、昨年のダブルイレブンでの越境部門国別GMVランキングでは日本が第一位にランクインしています。

中国越境ECの特徴|モール型のプラットフォームが強い

世界最大のEC市場を持つ中国ですが、中国では独自サイトよりもECモールの影響力が圧倒的に強く、なおかつ大手ECモールが市場を独占している状態にあります。

2018年ECプラットフォームシェア
https://www.ebisumart.com/blog/chinaec-best10/

なかでも2強はアリババが運営する天猫と、もともと家電販売をメインに行っていた京東です。

各モールには特色や強みがあり、たとえば天猫ならば圧倒的な商品数と偽物品の排除などです。各モールについての特色はこちらの記事をご覧ください。

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中国越境ECの特徴|KOL、ワンホンなどのインフルエンサーマーケティングの重要性が高い

中国ではSNSやライブ配信アプリなどを活用したインフルエンサーマーケティングがとても活発に行われており、一回のライブ配信で数億円を売り上げるインフルエンサーもいます。

日本のインフルエンサーは「youtuber」や「インスタグラマー」と呼ばれますが、中国では「KOL(Key Opinion Leader)」や「網紅(ワンホン)」などと呼ばれています。

3分でわかる!網紅(ワンホン)とは?インフルエンサーやKOLとの違い・事例を徹底解説

そんなKOLの中でも二大トップと呼ばれているのがviya(薇娅)とAustin(李佳琦)です。

2020年1~3月だけで二人の売上額の合計は1,080億円に達しました。二人についての紹介はこちらの記事をご覧ください。

【最新版】淘宝直播 (タオバオライブ)とは?仕組み・特徴・KOL売上などタオバオライブコマースを徹底解説!

中国越境ECの特徴|ライブコマースが活発に

2019年中国国内ライブコマース市場の規模は、4338億元(約7兆円)で、2020年には9600億元強(15兆円強)になるといわれています。ライブコマースの利用者は昨年、5億5982万人に達し、中国のインターネット利用者の62.0%を占めています。

中国でインフルエンサーマーケティングはこんなに盛んなのは、消費者が「何を買うか」より「誰から買うか」を」重視しているからです。10年前ほど前に大きな問題になった偽物品や粗悪品の流通により、消費者は商品の安全性や信頼を重視するようになりました。

自分が知っている・有名なインフルエンサーならば安心して購入することができるという心理がインフルエンサーマーケティング市場の拡大を加速させました。

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中国越境ECの特徴|電子商取引法などの法整備が進んでいる

中国では、電子商取引を行う企業の合法的な権利、活動を保障するため、2019年1月に「電子商取引法」を施行しました。消費者保護を目的としたさまざまな法律が整備されたことにより、一時期問題になったECサイト取引での偽物や粗悪品の流通に対し罰則規定が明記され、ECサイト利用者はより安心して買い物を楽しめるようになりました。

中国越境ECの事例①|資生堂

資生堂は中国でも大人気のコスメブランドで、タオバオにも公式ショップを出店しています。

コロナ禍でも「クレ・ド・ポー ボーテ」「イプサ」「NARS」などのプレステージブランドは、実店舗での展開拡大にEコマースへの投資強化などにより大きく成長し、シェアを拡大しました。昨年のダブルイレブンでは前年比2倍超の売上を達成し、中国市場のみで2358億400万円の売上高を達成しました。

中国越境ECの事例②|FANCL

日本でも無添加で有名な化粧品ブランド、ファンケルは中国でも人気です。肌につけるものや口にいれるものは安全にこだわりたいという人が増え、「無添加」という言葉を重視する中国人が増えました。

ファンケルでは化粧品の他にサプリメントも有名な商品のひとつです。

中国越境ECを運営する方法

自社で運営する

①日本にサーバを置き、独自ドメインやミニプログラムで越境ECを行う。

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②自社で天猫や京东といった、越境ECモールに出店する。

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自社で中国ECモールに出店する大きなメリットはコストの削減ですが、上記の記事にも記載がある通り、中国本土での営業許可証や中国の銀行口座開設が必要なため、ノウハウがないと非常に難しくなっています。

運用代行をしてもらう

中国ECに関する知識がなくても、運用代行ならホームページの作成からサイト運用、マーケティング支援まで一貫して任せられます。「中国に製品を流通したいけど何から始めればいいかわからない」という方におすすめです。

中国越境ECマーケティングを成功させる秘訣

商品の認知度を上げる

中国では、サービスやものを購入する際に日本以上に口コミを重視します。食事や旅行、医療サービスや育児サービスにいたるまで、ネットの評判を参考に商品を選び、実際に使用して今度は自分が口コミを投稿します。

中国では以前怒った食品汚染問題への不信感や、ECサイトにおける偽物の流通により、企業側発信の広告よりも消費者側が発信する口コミが非常に重視されるようになりました。

口コミが充実していない商品は売れる見込みが低いです。商品を売るためにはまずSNSやインフルエンサーを起用して商品認知度を上げる必要があります。

サンプリングをしてテストマーケティングする

中国ECを始める前に、そもそも中国で需要がある商品なのかテストマーケティングしたいですよね。弊社では中国人向けのテストマーケティングを行っています。

興味があればぜひこちらもご覧ください。

中国人に向けてサンプリングできる中国人向けメディア良品志とは?(リョウヒンシ)LPZine

 

中国越境ECマーケティングを始めるのならまずは相談を

いかがでしたでしょうか、中国の越境ECは夢がありますよね。しかし越境を始めるにはまず何をしたらいいのかわからない・・・という方も多いと思います。

自社では日本語や中国マーケティングに精通した中国人がECマーケティングを全面サポートいたします。お気軽にまずは相談からご連絡ください。

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