【最新版】淘宝直播 (タオバオライブ)とは?仕組み・特徴・KOL売上などタオバオライブコマースを徹底解説!

コロナウイルスの影響で多くの企業が大ダメージを受ける中、EC業界は急速な成長を見せています。

その中でも今後最も伸びると予想されているライブコマース市場。今回はその中でも不動のナンバーワン、「淘宝直播(タオバオライブ)」について紹介します。

  • 「淘宝直播(タオバオライブ)」って何?
  • そもそもライブコマースとは?
  • 人気ライバーの販売規模は?
  • 「淘宝直播(タオバオライブ)」の特徴は?

と「淘宝直播(タオバオライブ)」について色々と調べているあなたの為にこの記事を書いています。

この記事を読むとタオバオライブについてたったの10分程度で理解することができます。
ぜひ、最後までお読みください。

淘宝直播 (タオバオライブ)とは?仕組みを解説

https://www.wpic.co/blog/video-platforms/

「淘宝直播(タオバオライブ)」とは、アリババ・グループが手がけるライブ配信プラットフォームです。

2016年3月に、オンラインショッピングサービス「淘宝(taobao)」内でテスト運用開始を開始し、その後2019年1月に「淘宝直播」の単独アプリが登場、“Eコマース”+“ライブ配信”の「ライブコマース」の独立したプラットフォームへと生まれ変わりました。

2019年の11月11日(独身の日)に開催されたショッピングイベントでは1日で約3,090億円という爆発的な売り上げを記録しています。

そもそもライブコマースとは?

ライブコマースとは、LIVE配信+ECコマースのことで、2012年前後から中国で利用されはじめた新しいECコマースの形式です。

視聴者はライブ配信を見ながら気に入った商品があればワンクリックで即座に購入することが可能です。いわばテレビショッピングのWeb生放送バージョンです。

私たちがよく知るテレビショッピングとの大きな違いは、従来は販売者側の一方的なアプローチであったのに対し、ライブコマースでは販売者(配信者)と視聴者がコメントなどによってコミュニケーションをとりながら商品を購入できるという点です。

ライブコマースでは、画像だけではわかりにくい服の着用感や、化粧品の発色、電化製品の使用感なども紹介できることが強みになっています。また、リアルタイムで販売者(配信者)が視聴者からの疑問に答えることで商品を深く理解し、よく納得してから購入することが可能です。

iiMedia Researchが発表したデータによると、2019年に中国のライブeコマース業界の総規模は4,338億元に達し、2020年までにその規模は2倍になると予想されています。

淘宝直播 (タオバオライブ)の特徴|ライブコマースに特化したKOLが増えている

タオバオライブの市場規模は急速に拡大していて、2019年3月に開催された淘宝直播盛典(タオバオライブ配信祭典)では、売上額が億元を超えのライブ部屋を200部屋を作るなど、新たなライブスターを育成する計画を発表しました。

2018年時点で年間売上額が1億元(約16億円)を超えたライバーが81人も生まれるなど、すでにタオバオライブは1,000億元規模のマーケットになっています。

その中でもトップを走り続けているのがviya(薇娅)とAustin(李佳琦)です。2020年1~3月だけで二人の売上額の合計は1,080億円に達しました。

淘宝直播 (タオバオライブ)で活躍している有名インフルエンサーviya(薇娅)

https://m.ijq.tv/mingxing/15735305926943.html

タオバオライブのNo.1インフルエンサーといえば、viya(薇娅)です。

2016年にライバーデビューし、わずか4ヵ月で売上額1億元(約15億円)を達成しました。2019年のダブルイレブンにはこの期間だけで前年取引額を上回るなど、毎年数々の記録を更新しています。最近では2020年4月には商業宇宙開月期業と連携し、4,500万元(約7億円)の小型ロケットの販売に成功したことで話題になりました。

https://ecdatalab.nint.jp/2020/05/25/ch-kol/

2020年9月現在タオバオライブでのフォロワーは3,084万人以上、毎回の視聴人数は平均的に2000万人以上となっています。同年3月のデータではフォロワー数が1,900万人となっており、驚異的にフォロワー数を増やしていることがわかります。

フォロワーの95%以上は18〜24歳の女性であり、圧倒的なフォロワー数の多さや、コスメ系に絞った巨大なビジネスチャンスがあると注目されています。

viyaは基本的に毎日4~8時間生放送を行っており、取り扱う商品はコスメ、生活用品、衣類、食品などあらゆるカテゴリーを網羅しており、フォロワーの幅広い嗜好にアプローチしています。

viyaがトップを走り続ける理由は生放送の質と商品の選定にあります。viyaのライブ配信では毎回最初にプレゼントキャンペーンが行われ、開始直後から一気に人が集まります。

紹介される商品は200人ほどのチームで非常に厳しく選定されており、三次選考を通ったのちにviyaに商品が回されます。その後彼女自らが商品を試し、さらに商品に対する不安や疑問を払拭するために家族やスタッフなどにも試してもらっているようです。

viyaは一児の子を持つ母であることから、子育て中の母親に強く支持されています。また、女性起業家で大成功を収めているため、年齢性別を問わず幅広いファン層を獲得しています。

 

淘宝直播 (タオバオライブ)で活躍している有名インフルエンサーAustin(李佳琦)

viyaに並んでトップを走り続けているのは、通称「口紅王子」と呼ばれるAustin(李佳琦)です。

彼はもともとロレアルパリの販売カウンターで接客を行う美容部員でしたが、偶然タオバオライブの商品説明役として抜擢されたことがきっかけでライバーデビューを果たしました。美容部員としての豊富な知識やトークのうまさだけでなく、自ら口紅を塗って試すパフォーマンスが話題になり、またたくまに大ブレイクしました。

2018年のダブルイレブンでは、アリババCEOのジャックマーと口紅の販売対決を行い、一日で6,700万元(10億6,000万)の売上を達成しました。

https://ecdatalab.nint.jp/2020/05/25/ch-kol/

Austinは毎日20時から生放送を行っており、取り扱う商品はコスメが多いですが、最近は家電を扱ったりジャンルを広げているようです。風邪をひいてもライブを365日休まずに続けるなど、そのストイックもファンの心をつかんでいます。

Austinの生放送では商品について忖度することなく「良い」「悪い」の評価をしっかり伝えています。ただ「悪い」というだけではなく、なぜだめなのか、どうすればもっと良くなるのか、どんな人にならこの商品が合うのか、ということを的確に説明する姿勢が視聴者から支持を集めています。

 

淘宝直播 (タオバオライブ)の特徴|1日で約3,090億円以上の売上を作るイベントがある

タオバオライブでは、2019年のダブルイレブン(独身の日)に開催したショッピングイベントで200億人民元(約3,090億円)の売上を記録しました。

https://enjoy-japan.jp/column/847

Viyaはイベント期間中8時間のライブストリーミングで計4315万人の購入者を獲得し、Austinは6時間で3,683万人を獲得しました。そのほか値引きした自動車を1秒で55台売りさばいたライバーもおり、この日だけで販売取引総額が昨年の売上を更新しました。

淘宝直播 (タオバオライブ)の特徴

ワンクリックで購入することができる

タオバオライブでは、視聴者が商品購入に至るまでの導線が非常にわかりやすくなっています。

視聴画面をタップすれば、そのまま商品をカートに追加・購入することが可能で、また商品詳細ページでもライブ配信の視聴が可能など、様々な工夫が施されています。

また商品検討から購入までのすべてが「淘宝直播」のアプリ内で完結するため、商品購入の際に別のアプリやWebサイトへ遷移することなく快適な買い物が楽しめるようになっています。

何を売るかより誰が売るか

「淘宝手机」と「 淘宝直播(タオバオライブ)」はどちらもオンラインショッピングサービスですが、「淘宝手机」ではサムネを商品画像にしているのにたいして「 淘宝直播」ではインフルエンサーメインのサムネにしています。

タオバオライブでは「好きなインフルエンサーを探す」ことを顧客に促しており、自分の好きなインフルエンサーが紹介した商品を買いたいというユーザーの新たな購買行動を助長しています。

淘宝直播 (タオバオライブ)の使い方

タオバオライブがここまで利用されている理由のひとつは、ライブならではの特化価格です。人気ライバーの放送であればその分注文数が増え、値引きが大きく行われています。

また、画像や文字だけではわからない情報を得るためにタオバオライブを利用している人もいます。自分の信頼するライバー(KOL)がリアルタイムで商品説明を行い、視聴者の質問、要望に応えながら販売することで視聴者は商品に対する不安を払拭することができます。

淘宝直播 (タオバオライブ)を使ってライブコマースに挑戦してみよう

Eコマースの時代は今まさに「商品」から「人」へとアップグレードされています。「何を売るか」よりも「誰が売るか」が重要になるということは、言い換えればブランド影響力がない無名の商品でも勝負ができるということです。

コロナウイルスの影響で在宅時間が増え、Eコマース市場は急速に成長を続けており、中国での販売拡大には今後ライブコマースの活用が必須となりそうです。

多くの企業が注目するトップインフルエンサーは起用に高額に費用がかかることが想定されるため、商品に適したインフルエンサーを起用し、育てていく必要がありそうです。

 

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