中国爆買終了?2019年はコト消費|データから見る中国人の旅行トレンドとは?

様々なメディアでは「爆買が終了した」と叫ばれており、
体験や事にお金を使うようになったと取り上げられるようになりました。
果たして中国人の方々はそのような傾向になるのでしょうか?

今回は中国人の海外旅行に関する調査データを元に、最新の中国人のアウトバウンドトレンドを紹介していきたいと思います。

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中国人の海外旅行と旅行者の姿:2018年の海外旅行者数は14,972万、前年比14.7%増で推移している。

まずは中国人海外旅行者の数から見ていきましょう。上記の図は2016年〜2018年の中国人海外旅行者の伸び率を表した図です。ご覧の通り、順調に海外旅行者の数は伸びており、2018年は14,972万が海外旅行に足を運び、前年比14.7%増で増加しています。

国連世界観光機関UNWTOによると2017 年の国際観光客到着数(海外旅行に行った人々の数)は、昨年に比べて7%増の成長により、世界全体で13 億2,200 万人に達しました。7%増という数字は過去7年間で過去最高の伸び率でした。世界の海外旅行者の伸び率の2倍で成長している中国は、非常に海外旅行への意欲が高いことが今回の数値を見てわかると思います。

2018年海外旅行買い物の消費額TOP10都市

こちらのグラフは、中国人が海外旅行でお金の消費額が多い都市順に並べたものになります。1位から10位までは香港→ドバイ→大阪→ マカオ→ 東京→パリ→名古屋→ロンドン→シンガポール→京都という順番になっています。日本の4都市がランキング入りしており、中国人の日本での消費の多さがうかがえます。

2018年旅行先として人気があるTOP20国

こちらは2018年旅行先として中国人に人気があるTOP20国を表しているグラフになります。1位から10まではタイ→日本→ベトナム→ シンガポール→ インドネシア→アメリカ→カンボジア→ロシア→フィリピン→オーストラリアとなっており、近年、日本が順位を着々と上げてきています。一方、タイも中国人から非常に人気を得ております。

2018年中国海外旅行者数各年齢比と男女比

年代別の旅行者比率を見てみるとわかるのが1980年代生まれが30%を締めており、その次に1990年代が18%を締めていることです。近年中国では、個人旅行者が増えており、ちょうど所得が多い年代である80年代生まれ、そしてデジタルデバイスやSNSを若い頃からネイティブに使い情報収集が得意でありさらに、所得も増えてきている1990年代生まれの人々が、旅行に行くタイミングなのではないかと推測されます。

旅行先で期待していることとは?2018年上半期外国への旅行、人気体験ランキング

中国の大手旅行会社の马蜂窝の報告によると、中国人観光客が旅行の品質を重視し始まったようです。さらにエンターテインメント、アウトドア探索、極限運動など、地元の文化を体験できるように求めています。行先の文化・慣習・飲食・芸術・生活をより深く理解したく、「地元の人のように旅行したい」という期待が高まっています。その中でも京都での和装体験は非常に人気を得ているようです。

「2018年中国游客出境游大数据报告」のデータによると、Ctripの四つ星・五つ星のガイドプランを選んだ顧客は82%に至る。2017年より2%増加。以前の「車で寝て観光地についたら降りて写真を撮ったりお土産を買ったりするだけ」という慣行とは違い、今の海外観光者はもっと旅行の個性・品質・体験を求めています。

どこで旅行情報を集めるか:やはりSNSが上位に

90世代(1990年~1994年生まれた人)と95世代(1995年~1999年生まれた人)はソーシャルメディアの影響をよく受けています。一方、70年代(1970~1979年生まれた人)は旅行サイトで行き先を決めるの多い傾向に。また、ソーシャルメディアの高速発展に沿い、昔はあまり人気がなさそうな観光地はインスタ・Tiktokなどのアプリで流行っており、ヒット観光地のオーダー数量は2017年より722%伸びています。

どこで予約するか:オンラインでの予約が伸びている

オンラインで旅行を予約するユーザー数が年に沿って増えています。2018年6月の時点で、オンラインで予約する人が3.93億に至り、2017年年末より1707万の増が達成。つまり、半分ぐらいの人がオンラインの方法で旅行を予約しています。

オンラインでは電車やホテル、空港が購入される

オンライン旅行市場の中で、利用目的から見ると、オンラインで汽車チケットを予約するのは主流です。続いてはホテルの予約である。また、旅行プラン・コースを予約するユーザー数の増長率が一番高くて、半年間9.7%の伸び率に達しました。

オンライン旅行アプリのランキング(2019年6月)

2019年6月度のランキングだとCtripを超えQunarが1位になっています。未だにQunarやCtripは中国オンライントラベルエージェント市場では影響力があると感じられます。しかしながら伸び率を見ても分かる通り、QunarやCtripは伸び率が下降気味です。近年中国では旅行アプリが急激に増えており、ユーザーを様々なアプリに奪われていると考えられます。

6位のマーウェンゴーは近年、日本にも進出してきており、力を入れているようです。他にも、7位にはトリップアドバイザーがランクイン。中国でもトリップアドバイザーは人気でよく使われるアプリです。

そのため、トリップアドバイザー対策をすることで英語圏の人だけではなく、中国人も取り入れることができると考えるとトリップアドバイザーはインバウンド対策をする上で非常に重要なツールになると考えられるでしょう。

中国インバウンドを取り込むには、中国人の海外旅行トレンドを把握することが重要

中国人の海外旅行者は、世界的にも異例の伸び率で増えています。SNSなどを駆使し情報を収集し世界各国を訪れています。中国人の海外旅行のトレンドを把握し、明日からのインバウンド対策に活かしていきませんか?

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