【2024年中国ダブルイレブン】はいつから? 独身の日の由来やW11スケジュールなど徹底解説
ダブルイレブン(W11 / 独身の日)とは、毎年11月11日に開催される、中国における年間最大のECショッピングイベントです。
今回は、ダブルイレブンが誕生した背景、近年のダブルイレブンのトレンド、人気商品について解説します。
※【10/22追記】2024年予約販売期間のダブルイレブン天猫Tmall売上速報
2024年10月16日に発信された天猫の公式発表によると、今年は多数の業種が、予約販売期間の初日から好調なスタートを切ったことがわかりました。
特に好調なのは家電業界で、昨年の初日売上と比較して765%売上が上昇しました。
好調な理由は、今年発表された中国政府の家電補助金施策の影響が大きいです。
中国政府は2024年8月、「「家電買い替え業務のさらなる完成推進に関する通知(进一步做好家电以旧换新工作的通知)」と称し、大型家電購入時に最大2,000元(約4万円)の補助を行うことを発表しました。
大型家電以外にも、好調な業界はあります。
コスメ・スキンケア業界では、20のブランドが予約購入開始から30分以内に1億元(約20億円)を突破しました。特にPROYA(珀莱雅)や、L’Oreal(ロレアル)は開始10分以内という非常に早いスピードで売上が1億元に到達しました。
ファッションブランドは予約期間の初日売上が昨年から倍増し、特にKappaは前年同期比1300%超という脅威の成長率を記録しました。
その他にも下記の業界が特に売上を伸ばしました。
スポーツアウトドア | ・6ブランドの売上が1億元超え ・32の商品が単独で1000万元を突破 |
自転車・バイク | ・全ての品目が前年同期比40%超え ・自転車部門は80%超え |
3Cデジタル | ・42のブランドの売上が昨年から倍増 |
さらに、今年はECライブコマースも好調です。
トップインフルエンサーである李佳琦のライブコマースでは、21のブランドでライブ中のGMV(流通取引総額)が1億元を突破しました。
中国最大級のECセールダブルイレブン(W11 / 独身の日)とは?
ダブルイレブン(W11)とは、毎年11月11日に中国で行われている独身の日(シングルデー)を祝うイベントです。
この日に目を付けたアリババグループが、独身者はシングルデーにショッピングを楽しもうと呼びかけ、2009年から毎年11月11日に大がかりなショッピングイベントを仕掛けています。
日本でいう所のAmazonのプライムデーや楽天スーパーセールみたいなものでしょう。アメリカだとブラックマンデーが近いイベントに当てはまります。
中国のショッピングイベントと言えば、他にも「618商戦」があります。
11月11日(ダブルイレブン/独身の日)に買い物を行うようになった理由とは?
11月11日とは、1(シングル)が4つ重なる独身者の日として、1990年代に大学生が始めた単身者向けのパーティーやイベントを行う日で、贈り物をプレゼントし合うことが流行しました。
それに目をつけたECサイト「アリババ」が、2009年からダブルイレブンに合わせた販促イベントを実施したのです。
初回の販促イベントが非常に好調だったため、アリババ以外の京東など他のECモールも合わせても大型セールを行うようになりました。
ダブルイレブンにおける売上は右肩上がりに成長し続け、今では中国最大のECイベントとして認識される日となりました。
「アリババ」が運営するECモールである「天猫 Tmall」や「淘宝网 Taobao」については、下記にて詳しく説明しています。
【2024年最新】天猫(Tmall)とは?特徴・出店方法・天猫国際、淘宝網との違いや読み方について解説
【2024年最新】淘宝网 Taobaoとは?出店方法・代行・特徴・使い方までタオバオを徹底解説
11月11日(ダブルイレブン/独身の日)の歴史とは?
ダブルイレブン・双11とは、「独身の日セール」とも呼ばれる、初回開催から今年で16回目となる中国の大型ECセールで、年々売上を大幅に伸ばし続けています。以下に過去の売上推移を記載します。
2023年:ダブルイレブン全プラットフォームの総売上は1兆1386億元
2022年:天猫ダブルイレブンの取引額は5571億元
2021年:天猫ダブルイレブンの取引額は5403億元
2020年:天猫ダブルイレブンの取引額は4982億元
2019年:天猫ダブルイレブンの取引額は2684億元
2018年:天猫ダブルイレブンの取引額は2135億元
2017年:全取引額は1682.69億元
2016年:235の国と地域をカバーし、取引額は1207億元超え
2015年:取引額912億元超え
2014年:取引額571億元
2013年:最終取引額352億元
2012年:191億元到達、内天猫マーケット132億元、タオバオ59億元
2011年:2200の店舗が参加、天猫ダブルイレブンの売上額は33.6億元に昇り、タオバオと天猫合計52億元に
2010年:711の店舗が参加し、9.36億元まで上昇
2009年:27のブランドが参加、天猫ダブルイレブンの売上額は0.5億元に
近年のダブルイレブンのトレンドとは?
開始時間が早くなり、キャンペーン期間が長くなる
もともと独身の日(ダブルイレブン)とは11月11日当日を指していましたが、徐々に前売り利か間をもうけるようになり、一日だけのイベントではなく、大幅なセール期間になりました。
例えば2021年の独身の日(ダブルイレブン)の前売りは10月20日からスタートし、3週間ほど続くセール期間となっています。 しかし、消費者がキャンペーンに対して倦怠感が出てきているという意見もありました。店舗が売上をアップするため、前払金が返金できないルールを利用し、売上を確保するようになったことで、さらに消費者の購買意欲が低下することになりました。
割引率はますます小さくなり、ルールは複雑になっている
毎年、ダブル11のルールはますます複雑になっており、店舗クーポン、ライブ配信クーポン、定額注文の割引、秒殺キャンペーン(異常な低価で時間限定で販売する)などのイベントに参加し、最大の割引を得るためには、より多くの時間と労力が必要になっています。 また、割引率は数年前より小さくなったと消費者は理解しているようです。
ライブコマースの利用の増加
RED、Douyin、Kuaishouなどのライブ配信プラットフォームの増加に伴い、天猫をはじめとする伝統的なECプラットフォームが衝撃を受け、ダブル11にも影響を与えました。
現在、ライブコマースの低価格販売や各セールの影響により、以前ネット上で唯一の最も安いショッピングセール日は以前のように消費者の注目を集めることができなくなったと言われています。
売上金額が伸びてはいますが、今後はプラットフォームが分散されることで売上の伸びが鈍化したり、各プラットフォームを合併することも起きる可能性があります。また、共同富裕の考え方もあり、一極集中型ではなく、プラットフォームが分散されることが今後考えられます。
2024年のダブルイレブンセールはいつから始まる?
天猫から予告されたスケジュール情報によると、2024年のダブルイレブンは10月14日午後2時から予約販売がスタートします。
10月21日から10月24日に第一波特価キャンペーン販売、10月31日から11月11日に第二波特価キャンペーン販売を実施します。
開始時間は両日とも中国時間夜8時(日本時間夜9時)からスタートです。
天猫淘宝ダブルイレブングローバルショッピングフェスティバル
天猫双11 予約販売
予約販売期間 :10月14日 14:00:00 ~ 10月14日 19:59:59
頭金支払い期間 :10月14日 20:00:00 ~ 10月21日 17:59:59
残金支払い期間 :10月21日 20:00:00 ~ 10月24日 23:59:59
淘宝/天猫ダブルイレブン現物販売
①先着購入(第一波)
イベント予熱期間 :10月20日 00:00:00 ~ 10月21日 19:59:59
イベント販売期間 :10月21日 20:00:00 ~ 10月24日 23:59:59
②イベントデー(第二波)
イベント予熱期間 :10月28日 00:00:00 ~ 10月31日 19:59:59
イベント販売期間 :10月31日 20:00:00 ~ 11月11日 23:59:59
2024年ダブルイレブンセールの各ECプラットフォームの戦略とは?
電子商取引に関する業界情報を提供する「電商報(电商报)」の報道により、中国ECプラットフォームの2024年ダブルイレブン戦略が公開されました。
各中国ECプラットフォームの特徴に関しては、下記にて概要を紹介しています。
【2024年】中国ネット通販ECアプリランキングTOP10位を発表!月間利用ユニークデバイス数ランキング
2023年のダブルイレブンでは、各社がさまざまな値引き施策を行い、”安さ”を強調していたのが印象的でした。
一方で2024年のダブルイレブンは、消費者だけではなく各店舗へのフォローも意識した施策が多く、プラットフォーム全体で買い物体験を向上させようとする姿勢が目立ちます。
さらに、天猫が出した最新の情報によると、プラットフォーム全体で既に300億元の割引券を投入したとのことです。
この投入限度額は歴代最大で、これまでで最大規模になるよう取引を促進する予定です。
※【10/22追記】2024年予約販売期間のダブルイレブン天猫Tmall売上速報
2024年10月16日に発信された天猫の公式発表によると、今年は多数の業種が、予約販売期間の初日から好調なスタートを切ったことがわかりました。
特に好調なのは家電業界で、昨年の初日売上と比較して765%売上が上昇しました。
好調な理由は、今年発表された中国政府の家電補助金施策の影響が大きいです。
中国政府は2024年8月、「「家電買い替え業務のさらなる完成推進に関する通知(进一步做好家电以旧换新工作的通知)」と称し、大型家電購入時に最大2,000元(約4万円)の補助を行うことを発表しました。
大型家電以外にも、好調な業界はあります。
コスメ・スキンケア業界では、20のブランドが予約購入開始から30分以内に1億元(約20億円)を突破しました。特にPROYA(珀莱雅)や、L’Oreal(ロレアル)は開始10分以内という非常に早いスピードで売上が1億元に到達しました。
ファッションブランドは予約期間の初日売上が昨年から倍増し、特にKappaは前年同期比1300%超という脅威の成長率を記録しました。
その他にも下記の業界が特に売上を伸ばしました。
スポーツアウトドア | ・6ブランドの売上が1億元超え ・32の商品が単独で1000万元を突破 |
自転車・バイク | ・全ての品目が前年同期比40%超え ・自転車部門は80%超え |
3Cデジタル | ・42のブランドの売上が昨年から倍増 |
さらに、今年はECライブコマースも好調です。
トップインフルエンサーである李佳琦のライブコマースでは、21のブランドでライブ中のGMV(流通取引総額)が1億元を突破しました。
2024年ダブルイレブンに備えて準備しよう!
今年の天猫ダブルイレブンは期間延長やタオバオライブの活用など、更に大規模なショッピング期間となりそうです。
また、グローバル商品への特別供給やサポートが行われるなど、中国国外からも熱い視線が注がれる市場となっています。
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