【2024最新】中国インバウンド最新トレンドとは?規制やいつから戻るなど徹底解説
観光業界だけでなく、もはやあらゆる業界においても欠かせないと言える中国人観光客へのプロモーション。
コロナの影響が少なくなりつつある2023年現在、中国人インバウンド観光客はいつ戻ってくるのでしょうか?
本記事では各種統計数値を元に、コロナ流行前の2019年から中国人団体旅行が解禁された2023年現在までの訪日中国人観光客に関する動きや、今後の予測をまとめました。
中国インバウンドの現状の数は?2023年9月は32万人
2023年9月の中国人観光客の入国者数
2023年現在、実際に訪日中国人の数は増加しているのでしょうか。日本政府観光局(JNTO)が発表している数値を元に見ていきましょう。
まず、2023年9月時点の訪日中国人の数ですが、中国、台湾、香港を合わせると約86万人、中国本土からの訪日客数は約32万人でした。
2019年度の同月度と比べると、台湾・香港がコロナ前の水準に戻った一方、中国本土からの訪日客数はコロナ前の約40%ほどです。
それでも、今年度当初(2023年4月)の中国本土からのインバウンド客は10万人程度であったことを考えると、直近数ヶ月は回復傾向にあると言って良いでしょう。
2023年9月 | 2019年9月 | ※参考 2023年4月 | |
中国 | 325,600 | 819,054 | 108,300 |
台湾 | 385,300 | 376,186 | 291,600 |
香港 | 151,100 | 155,927 | 152,800 |
合計 | 862,000 | 1,351,167 | 552,700 |
2018年~2022年の訪日外国人の推移
次に、世界各地からの訪日外国人の総数の年別推移を見ていきましょう。
新型コロナウイルス流行前は、1年あたり3200万人弱の訪日外国人が日本に入国していました。
しかしコロナ流行後の2020年の訪日外国人数は400万人前後と大きく落ち込みました。
多くの入国規制が敷かれた2021年に至っては、25万人弱とピーク時の1%にも満たない数値でした。
一方2023年の訪日外国人数は約1300万人と、7ヶ月分しか経過していないもののすでに2022年の3倍もの人数が来日しています。
2022年6月から2023年7月の訪日外国人の推移
こちらは直近約1年間の訪日外国人数・訪日中国人数の月別の推移です。
訪日外国人数は2023年に入ってから大きく伸びています。2023年7月の訪日外国人数は2,320,600人と、2019年の同月比約77.5%※にまで復活しています。
※2019年7月の訪日外国人数は2,991,189人
2023年夏は訪日中国人観光客数が増加?
上記のグラフは、先ほどのグラフの訪日中国人部分のみを記載したものです。
2022年前半の訪日中国人は毎月10000人以下とほとんど変化はありませんでした。しかし2022年10月以降の9ヶ月は、波はあるものの確実に増加していることがわかります。
下記は韓国・中国・台湾・香港からの訪日外客数の、2023年9月分速報値と2022年同月度数値との比較詳細です。
中国からの訪日客数は約36万4千人と、この1年で大幅にインバウンド復興が進んだことがわかります
中国インバウンドの規制とは?過去3年の水際対策を振り返る
ここで新型コロナウイルス発生後の2020年頭から今年2023年夏までの過去3年間のインバウンド規制・水際対策について、時系列別に振り返っていきましょう。
2020年 コロナ元年の動きとは
日付 | 出来事 |
2020/01/15 | WHOが緊急事態宣言を発令 |
2020/01/22 | 中国全土に感染症危険情報レベル1(注意喚起)を発出 同月24日には湖北省に感染症危険情報レベル3(渡航中止勧告)を発出 |
2020/03/09 | 中国・韓国からの入国者に14日間の待機要請 発給済みのビザの効力を停止(実質上の新規入国停止) |
2020/03/18 | 全世界に対し感染症危険情報レベル1(注意喚起)を発出 同月31日にレベル2に移行 |
2020/04/03 | 全世界73ヵ国の国・地域に対する入国拒否(中国、韓国、英国、アメリカ等が対象) 全入国者に空港の検疫所への健康状態の申告、14日間の待機要請(日本人も対象) 全ての国・地域で発行されたビザの効力の停止 |
2020/07/29 | タイ・ベトナムからの入国規制緩和。レジデンストラック・ビジネストラックが適用開始 |
2020/10/01 | 入国規制緩和 留学目的などの中長期滞在者向けビザ再開 |
2020/12/26 | 翌年1月末までの間、全ての国・地域からの新規入国の一時停止 翌年1月13日にはレジデンストラックの適用中止 |
2020年3月9日に、中国と韓国から日本への新規入国が停止されたことを皮切りに、段階的に入国禁止対象国が増えていきました。
7月にはタイからの技能実習生やビジネス目的での入国規制が緩和され、その後10月には対象国や目的が広がるなど、秋にかけて緩和の動きもありましたが、年末に再び規制が強化されました。
2021年〜2022年 変異株流行状況に応じた規制の強化と緩和
日付 | 出来事 |
2021/01/08 | 全ての入国者・再入国者・帰国者に対し、出国前 72 時間以内の検査証明の提出を求めるとともに、入国時の検査を実施 |
2021/01/22 | 新型コロナウイルス変異株流行国・地域からの新規入国の一時停止 |
2021/03〜2021/09 | 変異株流行国・地域に対する防疫強化措置を随時実施 |
2021/07〜2021/09 | 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を開催 |
2021/10/01 | ワクチン接種証明書保持者に対する 入国後・帰国後の待機期間の規制を緩和 |
2021/11/05 | 入国規制緩和 商用目的又は就労目的の短期間(3ヶ月以下)の滞在及び長期間の滞在の新規入国を原則認める。 |
2021/11/30〜2021/12/31 | オミクロン株流行に伴う、外国人の新規入国停止 ワクチン接種証明書保持者に対する行動制限緩和措置の見直し |
2022/01〜2022/02 | 全ての入国者に対する待機要請が段階的に緩和 |
2022/03/01 | 入国規制緩和 日本国内に所在する受入責任者が、入国者健康確認システム(ERFS)における所定の申請を完了した場合、観光目的以外の新規入国制限を原則認める。 |
2022/05/20 | 防疫強化措置の緩和 オミクロン株の流行がみられない地域からの入国者(「青」区分)は、検疫所による入国時検査を実施せず、入国後の自宅等待機を求めない (中国は非流行地域に該当) |
2022/09/01 | 入国規制緩和 旅行代理店等を受入責任者とする場合に限り、観光目的の短期間の滞在の新規入国についても原則認める |
2022/09/26 | 新規入国者に対する入国者健康確認システム(ERFS)の申請が不要に 入国者総数の上限撤廃 |
2021年から2022年にかけては新たな変異株が次々に登場し、流行に伴い入国規制の強化と緩和が繰り返されました。
2023年 中国を含めた全世界に対する水際対策終了
2022/12/30 | 中国(香港・マカオを除く)に渡航歴(7日以内)のある全ての入国者に入国時検査を実施 中国(香港・マカオを除く)からの直行便での入国者に対し全員入国時検査を実施 2023年1月8日以降は、出国前 72 時間以内の検査証明の提出も必須に |
2023/01/12 | マカオからの直行旅客便での入国者に対し、出国前 72 時間以内の検査証明の提出を求めるとともに、入国時の検査を実施 |
2023/03/01 | 中国(香港・マカオを除く)からの直行便での入国者に対し実施する全員入国時検査を「入国者の最大 20%程度のサンプル検査」に変更 |
2023/04/29 | 水際措置を終了 全ての国からの入国者に対し、検査証明の提出を求めない 中国(香港・マカオを除く)からの直行旅客便での入国者に対するサンプル検査措置を終了 |
2022年末から2023年初頭にかけて実施されていた対中国向けの水際対策は、2023年4月にようやく全て撤廃されました。
▽参考リンク
これまでの水際対策に係る新たな措置について(厚生労働省)
2023年8月に中国からの団体旅行が解禁!
中国政府が訪日団体旅行を解禁する意向が最初に報じられたのは、2023年8月9日夜のことでした。
▽中国、訪日団体旅行を解禁へ 10日にも
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM09BB90Z00C23A8000000/
翌日8月10日には中国政府からの正式な通達があり、さらに翌11日には北京からの中国団体旅行第一陣が到着するなど、スピード感を持った団体旅行解禁となりました。
▽中国 日本への団体旅行きょうから解禁 およそ3年半ぶり再開
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230810/k10014159491000.html
中国インバウンドはいつから本格的に復活するのか?2023年の国慶節は中国人観光客が増加
では、中国人観光客はいつ戻るのでしょうか。
10月頭の国慶節の時点で日本に来る観光客の数は既に戻りつつあり、これから来年2月の春節シーズンにかけてますます訪日中国人観光客は増える見込みです。
2023年9月29日から10月6日まで、中秋節と国慶節を合わせた8日間の大型連休がありました。
関西テレビの2023年9月29日の報道では、中国の最大手検索エンジン「百度」が9月末に発表した国慶節連休旅行予測レポートを取り上げました。
レポートによると、日本が国外旅行の人気国第1位となっています。
実際に大阪旅行に来ていた中国人観光客の中には、日本の海産物を目当てにしている人の姿も見られました。
▽参考
中国の大型連休「国慶節」はじまる ”処理水問題”あっても…東京行き・関空行きの便はほぼ満席
またNHK首都圏ナビは、日本と北京や上海、広州などの間で運航されている国際線の定期便の予約状況が、9月26日から30日までの中国発の便はほぼ満席で、10月6日から9日までの日本発の便は9割程度が予約で埋まっている状況だと報じています。
中国団体観光・個人観光ビザは2023年9月現在、滞りなく発給されています。
また先述の通り、2023年4月より日本に入国する際PCR検査等の検査証明の提出が不要になりました。
日中間の水際対策がようやく緩和されたことが、国慶節の訪日中国人観光客増加の大きな要因と言えるでしょう。
日本政府観光局(JNTO)は、9月に訪日中国人観光客が増えた要因として、日本行きの海外旅行制限措置が撤廃されたことと、日本への直行便が増えたことをあげています。
日中間の国際線定期便は2023年6月・7月・8月・9月の4ヶ月連続で増便や新規運行を行っており、来月以降もこの傾向が続くと考えられます。中国インバウンドのますますの復興が期待できます。
中国インバウンドはいつ戻る?復活する前にできる準備とは?
直近、様々な中国人観光客の行動分析を見ると、日本でやりたいこととして自然・伝統文化体験、エステ、ウィンタースポーツなど体験型観光の人気が上昇しており、モノ消費からコト消費への関心が高まっています。
しかし訪日旅行の買い物ニーズも底堅く、40%強の消費者が「買い物重視の訪日旅行」を希望しています。また、現在の日本商品の購買頻度はコロナ前よりも上昇傾向にあります。“インバウンド消失による日本商品離れ”は起きていないというのが現状です。
訪日中国人観光客に向け日本の商品や店舗の認知度を高めるためには、どのようなプロモーションが効果的なのでしょうか。
インバウンド復活前にできることをまとめました。
・隠れ観光スポット、まだあまり知られていない穴場の絶景スポットの紹介
・日本のマストバイお土産リスト情報の発信
・KOL、KOCを使った口コミの掲載など
特に「マストバイお土産リスト」は、中国のSNSで流行っているパッケージ投稿形式で、より中国人観光客に刺さる発信方法です。
▽マストバイリストの詳細はこちらから
まとめ:中国インバウンドは復活目前!今できる準備を進めるのがおすすめ!
2022年と比べて2023年は確実に中国インバウンドは増加しています。
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