【最新版】微信/WeChat広告の費用や種類とは?出稿の注意点などを解説

微信/WECHAT広告を始める上で以下のような疑問はないでしょうか?

  • 微信/WECHAT広告に取り組みたいがどのくらい費用がかかるのだろう
  • 微信/WECHAT広告を配信したいが何から始めればいいのかわからない
  • 微信/WECHAT広告で何ができて、どんな配信ができるのだろうか

など、これらの疑問を解決するべく、今回の記事では微信/WECHAT広告について、わかりやすく説明していきたいと思います。

微信/WeChat広告とは?

微信/WECHAT広告とは、 中国版LINEと言われている微信/WECHAT内に出す広告です。微信/WECHAT広告公式サイトの情報によれば、2019年、月間アクティブユーザーは11.3億人を超えました。デイリーアクティブユーザーは10億人で、1日450億通のメッセージがやり取りされ、4億回の通話が発生すると言われております。登録ユーザーは男女比が1.8:1、年齢層は18~25歳が約45%、26~35歳が約40%と2つの層で8割以上を占めています。

世界最大級のメッセージアプリと言っても過言ではないでしょう。中国人のほとんどの方が利用しており、中国人向けのマーケティングをする上では欠かせないツールの一つです。微信/WECHATについては以下の記事からご確認ください。

WeChat(微信/ウィーチャット)とは?【2019年版】最新事情や機能、インバウンド事例やミニプログラムなど中国版LINEウィーチャットについて徹底解説

微信/WeChat広告でできること

 

微信/WECHAT公式サイトより
微信/WECHAT公式サイトより

微信/WECHAT広告では、主に以下の6つができます。

  • 微信/WECHAT公式アカウントのユーザーを増やす
  • 商品や登録の獲得
  • 動画の再生数
  • アプリのインストール
  • 来店促進
  • クーポン配信

日本のLINE広告とだいたい同じようなことができるようなイメージですね。中国でも日本と同じように店舗を持っている企業が店舗ごとに公式アカウントを準備して、クーポンを配り、店舗に集客している事例が数多く見られます。中国では微信/WECHATを活用してO2Oマーケティングが先進的に進んでいます。

微信/WECHAT広告を活用して、ECサイトの売上を上げたり、アプリユーザーを広めたりと様々なマーケティング活動ができます。

微信/WeChat広告の種類

微信/WECHAT広告にもいくつかの配信先の種類があります。

  • 朋友圈广告(モーメンツ広告)
  • 公众号广告(公式アカウント広告)
  • 小程序广告(ミニプログラム広告)

上記の3つが主な配信先になります。主にこれらの違いは、配信面の違いです。LINEの広告で例えるなら、LINE NEWS面に出すのか、朋友圈广告(モーメンツ広告)、公众号广告(公式アカウント広告)、小程序广告(ミニプログラム広告)ごとにこれから説明します。

朋友圈广告(モーメンツ広告)

朋友圈广告(モーメンツ広告)について
朋友圈广告(モーメンツ広告)について

微信/WECHATのモーメンツとは、LINEのタイムラインのようなものです。つまり、朋友圈广告(モーメンツ広告)とはモーメンツ(LINEだとタイムライン上)上に出せる広告です。朋友圈广告(モーメンツ広告)には以下の4つの配信手法があります。

  • 一般投稿形式
  • 一般カード形式
  • 選択カード形式
  • 全幅カード形式

順に紹介していきます。

一般投稿形式

一般投稿形式は、上記のようにモーメンツの登校のように見せる広告です。知り合いの投稿のようなナチュラルな形で広告を配信できます。

一般カード形式

一般カード形式は、上記のようにカード形式の投稿で広告を配信する方法です。魅力的な写真や文言を追加することでユーザーの注意を換気します。

選択カード形式

選択カード形式は、カード形式にCTA(コールトゥアクション)を入れた形式の広告です。2つの選択肢を入れることができ、ユーザーに対してアクションを促します。

全幅カード形式

全幅カード形式は、その名の通り大幅なデザインカード形式で、
ユーザーの興味関心を換気する広告手法です。

公众号广告(公式アカウント広告)

公众号广告(公式アカウント広告)について
公众号广告(公式アカウント広告)について

公众号广告(公式アカウント広告)とは、微信/WECHAT公式アカウント(50,000人以上のフォロワーを持つ、広告表示を許可した企業等のアカウント)ページ上に、公式アカウント上の記事に類似した形式で、記事の底部や中間部にバナー広告を掲載できる広告です。イメージとしてはネイティブ広告が近いでしょう。

公众号广告(公式アカウント広告)には以下の3つの配信手法があります。

  • 文章末形式
  • 文章中形式
  • プレロール形式

順に紹介していきます。

文章末形式

文章末形式は、微信/WECHAT公式アカウント内の記事の文末に載せることができる広告です。イメージとしてはインフィード広告のようなイメージになります。

文章中形式

文章中形式は文字通り、微信/WECHAT公式アカウント内の記事の中に載せることができる広告です。記事との関連度が高い形で掲載できるので、CTRやCVRが高くなる傾向があります。

プレロール形式

プレロール形式は、微信/WECHAT公式アカウント内に動画広告を配信できる手法になります。近年では動画広告も中国では流行っており、メインで使われる手法になっています。

小程序广告(ミニプログラム広告)

小程序广告(ミニプログラム広告)について
小程序广告(ミニプログラム広告)について

小程序广告(ミニプログラム広告)とは、その名の通り、微信/WECHATミニプログラム上に広告が出せる配信手法です。微信/WECHATミニプログラムについては下記の記事で説明しています。

WeChatミニプログラム(微信小程序)とは?作り方、使い方、開発からインバウンド活用事例を解説

なお、小程序广告(ミニプログラム広告)は以下の3種類の配信手法があります。

  • バナー形式
  • インセンティブ形式
  • インタースティシャル形式

順に紹介していきます。

バナー形式

もっともシンプルなのがバナー形式です。様々なミニプログラムに合わせやすく、汎用性がある配信手法です。

インセンティブ形式

ミニプログラムやミニプログラム内のゲームに合わせて動画再生される広告です。動画再生回数が保証されるパッケージも用意されています。露出を多くしていきたい場合はこちらの手法を使うケースがあります。

インタースティシャル形式

インタースティシャル形式は、ミニプログラム内にポップアップでだせる広告です。ポップアップですので、視認性がとても強い広告です。

微信/WeChat広告の具体的な費用

微信/WECHAT広告を配信する場合だとどれくらいの費用がかかるのでしょうか?
課金方式に関しては以下の3つに別れています。

  • スケジュール式掲載
  • 露出オークション式掲載
  • クリックオークション式掲載

これからスケジュール式掲載、露出オークション式掲載、クリックオークション式掲載を説明していきますが、これらの金額がベースにあり、代理店を挟むと配信金額に応じて手数料が20%〜30%ほどかかる形になります。翻訳なども含めると、日本のリスティング広告などよりも高くなる事が多いですね。

スケジュール式掲載の費用目安

スケジュール式掲載とは、純広告のようなイメージで、特定の期間、特定のバナーなどに配信する方法です。
また、中国では、地域によっても広告の値段が変わってきます。下記はあくまでも参考例です。

広告形式最低金額販売価格スケジュール
モーメンツ1000000円CMP
動画形式
コア都市:3600円/CMP開始時間:1~28日
重要都市:2400円/CMP持続時間:12時間~5日間
その他:1200円/CMP
写真形式
コア都市:700円/CMP
重要都市:600円/CMP
その他:500円/CMP
購読文章底部20000円CMP
動画形式
コア都市:800円/CMP
重要都市:700円/CMP開始時間:1~28日
その他:600円/CMP持続時間:12時間~28日間
写真形式
コア都市:700円/CMP
重要都市:600円/CMP
その他:500円/CMP
購読文章動画末20000円CMP
コア都市:500円/CMP開始時間:1~28日
重要都市:400円/CMP持続時間:12時間~28日間
その他:300円/CMP
購読文章中部20000円CMP
開始時間:1~28日
コア都市:500円/CMP持続時間:12時間~28日間
重要都市:400円/CMP
その他:300円/CMP
ミニプログラムバナー20000円CMP
コア都市:500円/CMP開始時間:1~28日
重要都市:400円/CMP持続時間:12時間~28日間
その他:300円/CMP
ミニプログラムフルスクリーン広告20000円CMP
コア都市:700円/CMP開始時間:1~28日
重要都市:600円/CMP持続時間:12時間~28日間
その他:500円/CMP

露出オークション式掲載の費用目安

露出オークション式掲載とは、CMP(1,000回あたりの広告表示金額)単位の課金になります。こちらも地域により値段も変わってきます。また、オークション形式ですので、強豪や配信面により金額が変わってきますので、あくまでも下記は目安になります。また、商材によっても異なってくるでしょう。

広告形式最低金額販売価格スケジュール
モーメンツ20000円CMP
コア都市:2000~6000円/CMP開始時間:最短は当日から
重要都市:1200~4000円/CMP持続時間:6時間~60日間
その他:600~4000円/CMP
購読文章底部1000円CMP
開始時間:最短は当日から
400~4000円/CMP持続時間:12時間
購読文章動画末4000円CMP
開始時間:最短は当日から
400~4000円/CMP持続時間:12時間
インセンティブ広告20000円CMP
コア都市:1000~4000円/CMP開始時間:最短は当日から
重要都市:800~4000円/CMP持続時間:12時間
その他:600~4000円/CMP
インセンティブ広告4000円CMP
開始時間:最短は当日から
200~4000円/CMP持続時間:12時間

クリックオークション式掲載

クリックオークション式掲載とは、CPC(クリック単価)単位での課金方式になります。また、オークション形式ですので、強豪や配信面により金額が変わってきますので、あくまでも下記は目安になります。また、商材によっても異なってくるでしょう。

広告形式最低金額販売価格スケジュール
購読文章底部1000円100円/CPC
開始時間:最短は当日から
持続時間:12時間
購読文章中部1000円100円/CPC
開始時間:最短は当日から
持続時間:12時間
ミニプログラムバナー100円100円/CPC
開始時間:最短は当日から
持続時間:12時間

微信/WECHAT広告を出稿する際の注意点

微信/WECHAT広告を出稿する際にいくつかの注意点があるので説明していきます。

微信/WeChat公式アカウントが必要

まずは、微信/WECHAT広告を配信するには、微信/WECHAT公式アカウントが必須になることです。LINE広告でも同じかもしれませんが、まずは自社の公式アカウントを取得しましょう。微信/WECHAT公式アカウントの取得方法などを下記の記事にてまとめていますので、ご確認ください。

【最新版】WeChat公式アカウントとは?開設方法・費用・運用代行・できることなど日本企業が利用する上でのメリットや注意点を解説

中国国内法人のみが出稿可能:開設時中国現地法人に代理申請が必要

中国国内法人(香港、マカオ、台湾を含まない)のみ開設可能となっており、日本をはじめ中国国外企業は、開設時中国現地法人に代理申請をしてもらう必要があります。

微信/WeChat広告運用や配信をしたい場合は代理店に依頼するのが無難

配信する商材の情報を中国語に翻訳したり、アカウントの解説をしたりなど、微信/WECHAT広告運用には、現在だとひと手間かかります。FacebookやTwitterなどのセルフサービスで配信することができませんので、やはり、中国向けの広告を扱っている代理店に依頼するのが無難なのではないでしょうか。

クロスボーダーネクスト社では、微信/WECHAT広告も取り扱いをしておりますので、ご興味ありましたら気軽にお問い合わせください。