【2023年】最大級の中国ECセール「618商戦」とは?

  • 最大級の中国ECセール「618商戦」について知りたい
  • 2022年の売上はどのくらいだったのか?
  • 2023年の「618商戦」について知りたい

今回は「618商戦」について知りたい人向けの記事になっております。

最大級の中国ECセール「618商戦」とは

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618商戦とは、毎年6月18日付近に京東商城(JD.com)が開催する中国の大型ECセールです。

2010年から始まった「618商戦」は、アリババが11月11日に開催する「ダブルイレブン(W11 / 独身の日)」と双璧をなす大型セールで、2019年にはダブルイレブンの売上を追い抜いたことで話題になりました。

「ダブルイレブン」について詳しく知りたい方は下記の記事も併せてご覧ください。

中国ダブルイレブンとは?2022年はいつから?速報や独身の日の由来や人気商品を徹底解説

京東の設立日である6月18日付近に開催されるこのイベントは、約20日間続く大型セールで、2022年の全取引総額はなんと過去最高の3793億元(約7兆5957億円)を記録しました。

特に化粧品と家電の需要は高く、この618キャンペーンで売上を大きく伸ばした化粧品ブランドも少なくありません。

 

そもそも京東商城(JD.com|ジンドン)とは?

「京东」は中国語でジンドン(ピンイン:jīng dōng)と読み、中国シェアNo.2を誇る巨大ECサイトです。

京東は1998年6月18日に設立されたインターネット通信販売サイトで、もともとはPC周辺機器を販売するJD Multimediaという名前でスタートしました。

京東は自社で仕入れた商品を販売する直販型のビジネスモデルで、日本でいうAmazonのような超大型のセレクトショップです。現在は電化製品だけでなく食品から家具にいたるまで膨大な商品数を取り揃えています。

近年ではWeChatなどを運営している騰訊(テンセント)と資本提携したことをきっかけに、コスメやファッション、といった女性向け商品を充実させ、女性ユーザーの獲得にも力を注いでいます。

更に、アリババに対抗するため、テンセント以外にも、越境EC市場でユーザー数を伸ばしているECプラットフォーム「唯品会」との協業など大手との様々な取り組みを進めています。

もっと詳しく京东について知りたいという方はこちらの記事をご覧ください。

最大級の中国ECセール「618商戦」の由来は?

「618商戦」は、京東の設立日である6月18日にちなんで、2010年からスタートしました。

開始当初は当日のみのイベントでしたが、現在は約20日間続く大型セールとして中国で大きなイベントとなっています。

このシーズンは、京東に対抗するためにタオバオや天猫、唯品会などの大型ECモールでもセールやイベントを開催することから、「618商戦」と呼ばれるようになりました。

2022年「618商戦」の売上は3793億元!

https://news.goo.ne.jp/picture/business/netkeizai-6527.html

星図データの統計によると、2022年の618商戦の全取引総額は3793億元(約7兆5957億円)となりました。

2023年「618商戦」の動向は?

2023年は京東20周年!過去最大規模の「618商戦」に

「618商戦」は商品が安くなるのはもちろん、多くのクーポンが配布されます。お得にショッピングをするためのイベントも充実しており、各SNSでは「618商戦の攻略」が既に投稿されています。

また2023年の「618商戦」は、京東の創立20周年と重なり、また、史上最も多くの投資と加盟店の成長を支援する取り組みが行われる「618商戦」になると言われています。

2022年を超える売り上げが期待されそうです。

2023年618商戦のトレンド戦略は“購買意欲の植え付け”

中国のマーケティング会社「秒针系统(Miaozhen Systems)」による分析では618商戦で売上を伸ばすには3つのコツがあるといいます。

1つ目は“新たな顧客層の開拓”。2つ目は“事前仕込みで購買意欲を芽生えさせる”、3つ目は“コンバージョン”です。中でも最近のトレンドは、イベント前にいかに仕込んで消費者に購買意欲を芽生えさせるか!

RED(中国版Instagram)では毎月2000万以上の人がRED上で活動しており、毎日300万件以上の投稿がされています。活発な動きのある各SNSにイベント前に宣伝をしっかりと仕込むことは、消費者の購買意欲を刺激し、売上アップや認知度アップの重要な要素になります。

△画像出典:2023年618大促实效备战锦囊

中国618セールで売上を伸ばした化粧品ブランド珀莱雅(PROYA)に学ぶ売上アップのコツは?

出典店舗が増えたことにより、大きく売上を伸ばすことが難しいとされている現在、中国国内化粧品ブランド珀莱雅(PROYA)は2023年の38プロモーションでT-mallの中国美容製品トップ1に入り、1億円を超える売上を達成しました。

△画像出典:PROYA珀莱雅公式HP

珀莱雅(PROYA)が“勝ち組”になれた理由は、中国版InstagramであるRED(小红书)と抖音(中国版Tik Tok)に注目し、①イベント前②イベント中③イベント終了後、それぞれの期間内に各SNSでの宣伝に力を入れ消費者の心をつかんだからだ。と言われています。

消費習慣の変化に対応し、様々な角度から消費者ニーズを理解し、アピールをすることが「618商戦」も含むECセールで売上を伸ばすポイントになります。

日本ブランドの中国618セールでの事例

618商戦では、中国企業だけでなく、ユニクロや資生堂といった日本企業の人気の高さも伺えます。

中国を中心とする消費者ビッグデータをベースに、越境マーケティングと越境EC事業を手がける(株)トレンドExpressが14日発表した『2021年618商戦レポート』によると、日本ブランドについては、「ユニクロ」(15位)、「資生堂」(16位)、「コスメデコルテ」(17位)が口コミランキングにランキング入りしました。

また、ユニクロは2022年から抖音(中国版TikTok)でアカウントを開設し、2022年の618商戦のライブコマースでは新規ファンを40万人以上獲得しました。

さらに2022年Tmall売上高ランキングファッション部門では、ユニクロがランキング1位に輝きました。

△画像出典:2022年服饰行业618终极销售排行榜单

まとめ|「618商戦」とは6月1日から6月18日まで開催される中国最大級のECセール!

中国No.2のECサイト京東商城(JD.com|ジンドン)の創立を記念して毎年開催されるのが「618商戦」です。近年は京東だけでなく、タオバオや天猫、唯品会といった競合の大型ECモールも対抗して618セールを開催しています。

日本の商品を売るチャンスである「618商戦」、ぜひ機会を逃さないようにしてください!

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