中国版SmartNews今日頭条とは?読み方・中国ニュースアプリなどを解説
みなさんは、「今日頭条」というアプリをご存知ですか?
「今日頭条(今日头条・Toutiao)」は今、中国で最もホットな無料ニュース系アプリです。
最近のスマートフォンを購入すると、元々このアプリがインストールされているほど、中国ではポピュラーなものになっているのです。
今回は、そんな「今日頭条」の魅力をわかりやすく解説していきます。
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今日頭条とは?
今日頭条とは、簡単に言えばAIを活用したニュース配信アプリです。
日本のアプリに置き換えるとニュースアプリのSmartNewsに似ており、中国版SmartNewsなどと呼ばれることもあります。2018年2月時点の「今日頭条」のアクティブユーザーは2億6300万人を突破しました。
LINEの月間アクティブユーザー7000万人と比較すると、その規模感の大きさが実感できるでしょう。
今日頭条の読み方はJinri Toutiao/ジンリー トウティァオ
「今日頭条」の読み方は「ジンリー トウティァオ」で、直訳で「今日のヘッドライン」という意味です。
出典:chaitech
「あなたが興味あるニュースこそ、ヘッドラインである」
アプリタイトルの下に掲げられたサービスメッセージは、まさにこのアプリの特徴を表しています。
開発元はTiktokで有名なバイトダンス
出典:WIKIMEDIA COMMONS
今日頭条の開発元はTiktokで有名なByteDance社です。
日本ではまだ聞きなじみのない会社ですが、2018年時点で会社の時価総額は780億ドル(8兆5000億円)という金額がつけられており、世界で最も価値があるスタートアップと言われています。
ByteDance社が提供するアプリは他にも、インドのソーシャルメディアアプリであるヘロー(Helo)、ヴィゴビデオ(Vigo Video)、中国版TikTokのドウイン(抖音)、インドネシアのニュースコンテンツアプリであるベイブ(Babe)、中国向け動画アプリフオシャン(火山)があります。
人気のアプリとして中国で親しまれている
中国では、大手ポータルサイト「新浪(Sina)」「捜狐(SOHU)」「網易(NetEase)」や、検索エンジン「百度(Baidu)」、チャットアプリ「微信(WeChat)」がそれぞれ独自のニュースアプリを提供しています。
このように一定数昔からの支持者を持つ老舗アプリを追い抜き、ニュース系アプリの定番となろうとしている今日頭条の魅力はどこにあるのでしょうか?
今日頭条の4つの特徴をもとに考えてみます。
出典:shutterstock
1.徹底したパーソナライズ
今日頭条は、AIによる徹底したパーソナライズにより個人の趣向に合わせて豊富なコンテンツを自動配信するのが売りです。
ユーザーがアプリを起動してから閉じるまでの行動を細かく収集し、5秒でユーザーの興味を算出、行動によって中身をすぐ変えていきます。
微信などのSNSを紐づけて登録すると、スマートフォンで過去に起こしたアクションに基づいてニュースが配信されます。
2.編集者が存在しない
一般的なニュースアプリには編集者がいますが、今日頭条には存在しません。
AIを活用して9000以上の媒体から 集めた情報を整理し、つなぎ合わせて記事として発信しています。このため。コンテンツや編集作業が必要ないのです。
3.ユーザー自身が発信者になれる
今日頭条は、ニュースを閲覧するだけでなく、そのプラットフォーム上で自分自身のコンテンツを発信することができます。
39万を超える専門家やKOL、一般クリエイターなどのアカウントは「頭条号」と呼ばれ、公開したコンテンツから収入を得ることも可能です。
身分証の登録さえすれば、誰でも「頭条号」のアカウントを得ることができます。
4.バズるショートビデオの投稿
人々の興味をひく面白いショートビデオは人気を集めていて、アプリ平均利用時間の長さも、このショートビデオが支えています。
今日頭条が今までのニュースアプリと一線を画する存在となったのは、ショートビデオ分野への早期投資を行ったことによるユーザーの囲い込みにあると考えられています。
フェイクニュース対策AI開発も
出典:shutterstock
今日頭条では、他とは異なるアプローチでフェイクニュース対策に取り組んでいます。
Jinri Toutiao AI Lab(頭条人口知能実験室)では、botによりデータベース内の実在するフェイクニュースを利用して独自の偽フェイクにニュースを作成します。
また、フェイクニュースを見分ける別のbotを用いて、前者の作った偽にフィードを分析し現実のニュースと合致するデータベースを引き出すことで学習しています。
ユーザーにフェイクニュースだと思うものを報告してもらい、記事に寄せられたコメントを分析することでそのコンテンツがフェイクであるかとうかを見極めます。
これによりフェイクニュースであると識別された場合、記事を読んだユーザーすべてに対してその記事がフェイクであったことを通知します。
他にも似たようなニュースアプリはあるの?
中国では他にも豆包酷讯や趣頭条といったニュースアプリが使われているようです。豆包酷讯は、ByteDance社が提供しており、趣頭条は、Qutoutiao社が開発・提供をしています。Qutoutiao社は2018年にアメリカで上場をしています。
中国市場ではこのニュースアプリは、アツい分野の一つだと考えられています。
一時は中国アプリストアから姿を消していた時期も
2018年の4月に、今日頭条はいくつかの記事に不適切な内容が含まれるとして三週間のダウンロード停止措置を受けました。
その背景には、政府の監督管理部門によるインターネット管理、規制が強化されたことがあります。
個人がニュースアプリを通じて発信する内容について、以前から当局は懸念していました。
今日頭条は膨大な記事数のコンテンツチェックを人工知能を使って自動化していると説明してきましたが、停止措置を免れられなかったようです。
今日頭條アプリの日本語版はあるの?
残念ながら現在、今日頭条アプリの日本語版はありません。
しかし、日本のapp storeからもダウンロードが可能ですし、ショートビデオなどのわかりやすいコンテンツは日本人でも楽しめるでしょう。
中国インバウンドマーケティングには今日頭条は使えるの?
今日頭条には、広告機能があるのですが、現在は日本企業が広告を出すためには中国の代理店を経由しないといけません。SmartNewsと似ており、インフィード広告やバナー広告などが配信されています。
記事の中に自然と溶け込む、広告スタイルなので、化粧品やサプリなど説明が必要な商材はあるのではないでしょうか。
新たなアプリやメディアが立ち上がる中国!最新のトレンドを把握してインバウンドマーケティングに活かしていこう
今回は今日頭条についてわかりやすく解説しました。流行の移り変わりが早い中国では最新のトレンドを把握することが大切です。今日頭条のアプリ内は中国の最新トレンド情報に溢れています。実際にダウンロードしてみて、中国の流行を掴んでみませんか?
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