コロナウイルスが与える中国経済への影響とは?この9業種はコロナウイルスでも業績が伸びる?【中国経済2020】
中国武漢市より新型コロナウイルスが広まり、中国経済は打撃を受けています。一方、中国では新型コロナウイルスにより、今後伸びることが期待されている業界がいくつかあるそうです。
今回の記事ではコロナウイルスが与えた中国経済への影響とコロナウイルス後、成長が盛んになりそうな9業種について考察を紹介します。
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映画業界は大打撃!興行収入は昨年の千分の一?
2020年の春節期間中、新型コロナウイルスの影響を受け、武漢、広州、上海など多くの映画館が春節期間中の休業を発表。新年初日全国興行収入はわずか181万元、昨年の新年初日の興行収入は14億5800万元。わずか約去年の千分の一になり、中国映画業界に大きな衝撃を与えました。
新型コロナウイルスの影響を受け、中国の人気映画である『囧妈』は当初、2020年1月24日に中国で公開される予定でしたが、元日(1月25日)に無料でオンラインで視聴できるようになりました。
映画館での視聴が難しくなってしまった影響を踏まえ、オンライン上での公開に踏み切った模様です。このようにオンライン上での放映に移ってしまった影響が興行収入低下にも大きな打撃を与えています。
新型コロナウイルスは各業界に波紋を広げた
今年の春節と重なった新型コロナウイルスは、映画業界だけではなく様々な業界にも影響を与えました。
春節に向けて小売業は消費ブームに対応する為、大量の商品を溜め込む傾向があります、新型コロナウイルスの影響で今年の春節期間中に親戚や友人を訪問する事すらない為、手土産として商品を購入する事もありません。この事により買い溜めた商品は小売業店に大きな損与があったと考えられます。
このように中国の実体経済は打撃を受けました。具体的には商業施設、実体店、映画館、飲食店、旅行、オフライン研修、オフライン娯楽などの業界が当てはまるでしょう。
稼ぎ時である春節期間中に休業する飲食店やショッピングモールが相次ぎました。
例えば海底撈火鍋という飲食店が休業をアナウンスしていました。
(新型コロナウイルスの感染防止に積極的に協力し、顧客と従業員の健康と安全を保障する為。海底捞火锅中国大陸内部の全店舗 旧暦の二日から七日まで営業を一時停止すると記載)
このように中国経済は大きなキズを負った一面も大きいですが、このピンチをチャンスに変える業界もあります。それらについて紹介していきます。
ピンチの後にはチャンスあり?人々が引きこもるようになるため、この9業種には勝機あり?
大きな変化の時には必ずビジネスチャンスがあると言われています。
例えば、2003年ごろにあったSARS。世界的も流行し、今回の中国と同様に世界中の旅行業や小売、飲食店などリアルビジネスに打撃を与えました。
その同時期に中国ではタオバオ(淘宝網)が創業し、その一年後には京東商城(JD.com)が創業。中国はSARSのタイミングでオンラインビジネスが複数誕生し、今日まで驚異の成長をしてきました。
つまり、ウイルスの影響によって外に出なくなったことにより、家の中でも商品が買えるECの利用が伸び、タオバオ(淘宝網)や京東商城(JD.com)が成長しました。今回の新型コロナウイルスの件でもこのような成長が考えられます。
人々が益々、外に出なくなり家の中で娯楽や食事を楽しむ事により、伸びていく業界があります。今回の新型コロナウイルスではそのような業界は今後、成長の余地がある業界です。それらを9業界ピックアップしたので紹介していきます。
1:オンラインの娯楽
ショートムービー、ゲーム、オンライン教育、知識有料サービスなどのオンラインプロジェクトは、空前の発展チャンスに出会うことができるでしょう。
2:無人店舗系
無人販売、無人飲食、ドローン宅配などの先端業種に注目が浴びそうです。未来の従業員のサービス業に店員はいないでしょう。無人のため、ウイルスに感染する恐れは少なく、購入が楽しめます。
3:個人の趣味嗜好を取り入れた配送や各種プラットフォームサービス
各種配送プラットフォームと訪問サービスプラットフォーム。例えば野菜配送、カスタム飲食配送、清掃/お手伝いさん/引越しなどの各種訪問サービス。今までは、店舗に訪れて、趣味嗜好や体型に合わせたサービスを提供してきましたが事前に趣味嗜好や情報を提供して置くことで趣味嗜好やあなたにパーソナル化されたサービスをインターネット上で購入できます。いわゆるD2Cの分野ですね。
4:オンラインビジネスソフトウェア
リモートワークが更に盛んになり、オンライン上のオフィスソフトウェア、特に個人の協同を実現できるオフィスソフトは、将来のトレンドです。
5:家庭用家具や家庭用娯楽設備
家庭用家具、家庭用娯楽設備、個人体が強調される時代、将来はますます多くの人が家で仕事をし、遠方で仕事をするでしょう。家庭内の空間にこだわりを持つ人が一層増えることが予想されます。
6:ウーバーイーツのような宅配サービス
共同物流、ランニング配達サービスなど、将来の人ますます怠惰になって、ますます独立的で、ますます人と接触することを好まないでしょう。
7:パーソナルサービス
パーソナルドクター、パーソナルカウンセラー、および各種のオンライン上のカウンセリングサービス、今後ますます多くの人の心を慰める必要があるでしょう。
8:VR/AR
VR/ARなどの現場体験系の項目が再び注目されるようになり,5Gの成熟に加えて,その応用が加速し,仮想世界が,一歩一歩と現実世界になっていくでしょう。
9:医療
医療分野は、元々成長産業ではありますが、今回の新型コロナウイルスの影響で益々脚光を浴びるのではないでしょうか。
今後の中国は更にオンライン、無人、VR、5Gなどがキーワードになるか?
新型コロナウイルスの影響により、外に出歩くことが少なくなり、伸びていく業界はある一定数あるでしょう。それらが先に上げた9つの業界ですが、このウイルス問題はいつまで続くかもわかりません。伸びがあれば、衰えもあるのが自然の摂理です。
何れにせよ、中国経済の最新のトレンドを踏まえながら中国マーケティングを行っていくことがカギとなります。ここ数日のニュースを見ていると新型コロナウイルス患者は益々増えています。まだ少しはこのような状況は続きそうかもしれません。オンライン、無人、VR、5Gなどは、まだしばらくは今後の中国経済のトレンドになるのではないでしょうか。
参考記事:https://mp.weixin.qq.com/s/sAVjZAv75nXnP1ZGQBHgZA
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