WeChatミニプログラム中国の活用事例とは?Ctripミニプログラムだけで訪日旅行が完結?中国マーケティングの考え方が変わる

ついにLINEは6月27日にミニプログラムに参入することを発表しました。中国では今では当たり前に使われているミニプログラムですが、日本ではミニプログラムの存在を知る人は多くありません。

そこで今回の記事では
・ミニプログラムとは
・ミニプログラムは中国でどのように使われているの?
・Ctripミニプログラムを使って旅マエから旅アトを再現してみる
・ミニプログラムとWeChat公式アカウントについて

これらについて紹介します。
WeChatミニプログラムについて知りたい担当者は必見の記事です。

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WeChatミニプログラムとは:WeChat内で動くダウンロード不要のアプリ

WeChatミニプログラムってなんだろう?と思う方もいるかも知れません。WeChatミニプログラムとは、平たく言うとWeChat内で動くダウンロード不要のアプリです。

WeChatミニプログラムについてざっくり下記にまとめます
・WeChat内で動くダウンロード不要のアプリ
・手軽にアクセス、利用できるため中国では爆発的にユーザーが増えている
・WeChatユーザー10億人中7割は一度はミニプログラムにアクセスしたことがある
・サードパーティも開発が可能で様々なプレイヤーが参入。中国ではミニプログラムブーム
・ミニプログラムは開発期間や開発コストが今までのアプリに比べて低い
・中国では飲食宅配、旅行、交通、小売様々な業種でミニプログラムが利用されている

とこのように、ミニプログラムは中国では利用、認知されています。
本記事ではミニプログラムの概要については詳細までは述べませんので、知りたい方は下記の記事を参考にしてください。

実際のミニプログラムの画面は下記です。

ミニプログラムの中国活用事例として旅行関連のミニプログラムを紹介

WeChatには10億人のユーザーがいると言われており、その7割がミニプログラムを活用しています。中国ではほとんどの人々がミニプログラムを活用しています。

その中でも旅行関連のミニプログラムは人気です。
その理由として、アプリをダウンロードせず、ミニプログラムを使うだけで旅マエから旅アトすべてがミニプログラムで完結できてしまうからです。

日本への旅行前に準備すべき事は何?飲み食い遊びホテル予約、全部個別に予約が必要?これらの課題をWechatでミニプログラムを検索し起動するだけで、日本旅行に必要な全てのオンライン旅行サービスが提供されるため、解決できます。

Ctripミニプログラムを活用し訪日旅行の一連の流れ:Ctripミニプログラムを活用した際のカスタマジャーニー

それではミニプログラムは中国でどのような活用をされているでしょうか?
今回はCtripのミニプログラムを元に中国でのミニプログラム活用方法を解説いたします。

Ctripとは中国最大級のオンライントラベルエージェンシー(OTA)です。日本で言うところのじゃらんや楽天トラベルのようなサービスです。

Ctripミニプログラムを活用して中国人の方々はどのように日本旅行を楽しむのでしょうか?下記のカスタマジャーニーに沿って紹介していきたいと思います。

旅マエ
事前の情報収集からホテル予約、そして決済まで

旅ナカ
周辺サービスの検索ややホテルまでの移動をサポート

旅アト
口コミやブログの投稿

Ctripミニプログラム活用旅マエ:事前の情報収集からホテル予約、そして決済まで

レストランやホテルが色々なアプリに切替える事なくボタン1つで予約でき、旅行期間中の「食べる」「泊まる」「遊ぶ」が全部ミニアプリ上で完結。写真と文章の紹介、オンライン予約、店舗での支払まで、QRコードを見せるだけでOKとなっています。時間をかけて並ぶ必要もなく、店舗ですぐ使えて非常に便利です。

 

Ctripミニプログラム活用旅ナカ:周辺サービスの検索ややホテルまでの移動をサポート

Ctripミニプログラム活用旅アト:口コミやブログの投稿

中国のマーケティング手法が今まで異なってくる?

ソーシャルメディアラボ:口コミを制する者が中国マーケティング制する!中国のSNSの現状とは。より引用
ソーシャルメディアラボ:口コミを制する者が中国マーケティング制する!中国のSNSの現状とは。より引用

上記の図にもある通り、中国人の方々は旅マエから旅アトまで様々なSNSやアプリ、WEBサイト、人の口コミなどを利用し情報収集を行い、日本に訪れていました。つまり、カスタマジャーニーがかなり複雑になっていたと考えられるでしょう。

しかし、近年WeChatミニプログラムの登場で他のアプリをダウンロードする必要がなくWeChat内にあるミニプログラムにアクセスすれば、訪日旅行の全てが完結できるようになってきました。それは訪日旅行だけではなく、中国国内にいるときの普段の生活でも同じようなことが言えるでしょう。

宅配サービスや地図サービスを利用するときに各アプリを立ち上げたりダウンロードしていましたが、WeChatミニプログラムを活用すればダウンロードする手間がなく、ミニプログラムを選択するだけで利用できます。

したがって、中国マーケティングにおけるカスタマジャーニーが今後、変化してくると考えられます。中国インバウンと担当者としてはいち早く、このカスタマジャーニーの変化に気づき、新しい一手を取り入れていくことが大切です。

ミニプログラムと公式アカウントとの違い?併用も重要になる

近年日本ではWeChat公式アカウントを取得することが流行っています。中国ではあまりWEBサイトを見ず、WeChatやWeiboの公式アカウントで企業やお気に入りの店舗や有名人の情報を取得することが主流になりつつあるので、公式アカウントを取得することは中国マーケティングをする上で非常に重要になります。

しかしながら、ミニプログラムと公式アカウントは異なる機能になります。公式アカウントはあくまでも情報発信となり、ミニプログラムは情報発信から更に先に進み、EC機能やゲーム機能や決済など一歩踏み込んだ機能をWeChat上で提供したい場合は必要になります。

そのため、ミニプログラムと公式アカウントは一緒の機能ではなく別と考えたほうがいいでしょう。また、今の中国ではどちらかを提供するだけではなく、ミニプログラムと公式アカウントの両方を活用し中国マーケティングをすることをオススメしています。例えば、WeChat公式アカウントで情報発信をメインとした顧客とのコミュニケーションを目的とします。ミニプログラムでは商品購入などサービスの提供をするようなイメージです。

中国ではミニプログラムは当たり前!インバウンド、アウトバウンドでも必須のミニプログラムを活用していきましょう

中国ではすでに当たり前のように利用されているWeChatミニプログラム。まだまだ日本では馴染みのないものですが、中国インバウンド担当者としては知っては起きたいものです。

筆者もミニプログラムは活用してはいますが、ダウンロードせずに気軽に使えるのは非常に便利です。だからこそユーザーが爆発的に増えているのだと実感しています。みなさんもぜひ、ミニプログラムを実際に利用してみてください。そして、中国マーケティングをする際にはミニプログラムを活用してみてください。

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