【2020年】ダブルイレブン(独身の日)美容ジャンル売上TOP30ブランド公開

11月12日0時までに、天猫ダブルイレブン総取引額は4,982億元(7兆8,728億円)を突破し、去年の記録を再度大きく更新しました。

その中でも、外資系ブランドの熱い視線を集めたのが美容ジャンルの商品です。本記事では天猫ダブルイレブンの美容ジャンル最新情報を紹介します。

ダブルイレブンとは?

ダブルイレブンとは、毎年11月11日に中国で行われている独身の日(シングルデー)を祝うイベントです。

この日に目を付けたアリババグループが、独身者はシングルデーにショッピングを楽しもうと呼びかけ、2009年から毎年11月11日に大がかりなショッピングイベントを仕掛けています。

天猫ダブルイレブンイベントは今年で12年目を迎え、年々売上を大幅に伸ばし続け2019年には2,684億元(約4兆2,000億円)の売上を達成しています。

TOP10はほとんどが外資系ブランドが占めた

ビッグスリーであるロレアルパリ・エスティーローダー・ランコムの3ブランドは安定とした地位を得ています。

エスティーローダーは去年惜しくも三位でしたが、今年は24億元(379億円)という売上額をたたき出し2020年度ダブルイレブン美容部門のグランプリになりました。

第4位と第7位は韓国ブランドであるThe history of Whooと雪花秀が獲得しました。韓国の高級ブランドは今年のダブルイレブンに膨大な資源を投入し、プレゼントやおまけなどのイベントを多く実施しました。中には8割引きした商品もあったようです。

TOP30位のうち、日本の化粧品ブランドは第8位の資生堂、第18位のクレ・ド・ポー ボーテ、第19位のfreeplus、第21位のコスメデコルテの4ブランドです。

資生堂はエリクシールシリーズの大ヒットが上位獲得のカギになったようです。

TOP10のうち、中国の国産ブランドは9位のWINONAのみとなりました

最近日本の若い女の子たちの間で話題になっている中国コスメブランド「花西子」と「PrefectDiary」はTOP10入りはできなかったものの、着実に売り上げを伸ばしてきています。

第十位にランクインした「LaMer」は平均客単価が2500元(約4万円)を超える貴婦人ブランドですが、「PrefectDiary」は平均客単価が100元(約1600円)を越えなかったにもかかわらず6億元越えのGMVを上げ、驚きの結果を残しました。

薇娅(Viya)と李佳琦(Austin)外資系ブランドの最有力武器に

中国国内のライブコマースにおいて絶大な人気と販売効果を誇るVIYAとAUSTINは外資系ブランド宣伝塔として大きな成果を発揮しました。

VIYAは現在中国で最も人気・販売力のあるライバーです。AUSTINは男性ながら、美容部員だった経験を活かし、美容・メイクアップ用品販売を得意とするライバーです。

VIYAとAUSTINについての記事はこちら

エスティローダーは事前販売期間からVIYAとAUSTINに広告塔を絞り、二人合わせて約5億元(79億円)の売上を献上しました。客単価平均1,000元(約16000円)という客単価は平均所得が日本に比べて比較的低い中国において驚きの数字だといえます。

ランコムはVIYAだけに肩入れしているようで、ダブルイレブン期間中の事前販売第一段階で一度だけAUSTINが配信に登場しましたが、その他の資源はVIYAに流れ、結果VIYAはひとりで4.4億元(約69億円)の売上をたたき出しました。

ロレアルパリはVIYA・AUSTIN合わせて17回のライブコマースを行っており、ダブルイレブン期間中最多となりました。二人は合わせて10億元(158億円)近い売上を出しました。ロレアルパリの平均客単価は外資系ブランドの中で最も親しみやすい価格で、200-300元(約3000円-4700円)に集中しました。

 

VIYA / SK-Ⅱ販売実績             AUSTIN / SK-Ⅱ販売実績

業界内では「配信サービス料・雇用量にプラットフォーム料やその他の料金を足したら、ブランド側は結局あまり稼げない」と話されている中、なぜ外資系ブランドはこんなにも多くライブコマースを実施するのでしょうか?

実は各大手ブランドの客単価からわかるように、ロレアルパリの平均客単価は260元である一方で、平均客単価最高額であるSK-Ⅱは2823元にまで上がったことから、中小ブランドが割り引きに熱中するのとは異なり、大手ブランドはライブ配信期間中割引を一切せず、その代わりのおまけの商品で違いを見せることで、コロナ下で友好的に在庫を販売しているのです。

2014年から2020年のTOP5ブランドリストから、2014年ではダブルイレブンが中国国産ブランドの天国であったにもかかわらず、2018年からは名前が消えています。しかし結局のところ、返品率を考えると最後の利益もそう高くないそうです。

「ライブコマース」や「インフルエンサービジネス」が加速する中国では、インターネットプロモーション費が高くなる一方でダブルイレブンという一大イベントの莫大な利益に恵まれないと嘆くブランドも少なくなく、一部ブランドは理性的にこのイベントを見始めているようです。

今年、売上額が億を突破した16個の新ブランド(設立から3年以内)のうち、美容系ブランドは6個となり、全体の三分の一を占めました。美容ジャンルのポテンシャルは非常に高く、新しいブランドの戦場となっていることがわかります。

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