【最新】2023年中国都市の商業的魅力ランキング

新一線都市研究所が「2023年度中国都市の商業的魅力ランキング」を発表しました。

今年で8年目となるこのランキングは、約200のブランド、17のインターネット企業、データ機関の都市データを基に、「商業施設の充実度」や「都市のターミナル性」「市民の活性度」「生活様式の多様性」「将来の可能性」という5つの主要な側面によって、337の地級以上の都市が評価されています。

本記事では、「2023年度中国都市の商業的魅力ランキング」の結果を紹介します。

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こちら新一線都市研究所:2023年度中国都市の商業的魅力ランキング

中国の都市の分け方「都市階級」とは?

広大な中国では、内陸部と沿岸部で生活レベルに大きな差があります。そのため中国では都市のレベルを区分する「都市階級」というものがあります。「都市階級」は「一線都市」「新一線都市(1.5線都市)」「二線都市」「三線都市」「四線都市」「五線都市」の6つに分けられており、今回紹介する「都市商業魅力ランキング」を参考にレベル分けされるのです。

一線都市は、全国的な政治活動や経済活動などの社会活動で重要な地位にあり、指導的役割を備え、波及力・牽引力をもった大都市を指し、北京市、上海市、広州市、深セン市が属しています。

新一線都市は、将来「一線都市」になる可能性が高い都市を指します。成都市、杭州市、西安市、青島市などが属しています。

二線都市は、自国の経済や社会に対して大きな影響力をもつ大都市を指し、その影響力は相対的に一線都市よりも小さく、主に地域レベルの影響力をもつ大都市です。厦門(アモイ)市、蘭州市、大連市、中山市などが属しています。

「中国都市の商業的魅力ランキング」1位は上海!

新一線都市研究所が発表した「2023年度中国都市の商業的魅力ランキング」。ランキング1位は上海市でした。続いて2位は北京市、3位は杭州市、4位は深セン市というランキングになりました。

また、今回のランキングでは新たに、成都、重慶、杭州、武漢、蘇州、西安、南京、長沙、天津、鄭州、東莞、青島、昆明、寧波、合肥が「新一線都市」となりました。

このグラフから魅力都市として評価されるには、「商業施設の充実度」と「将来の可能性」が大きな表ポイントになっていることが分かります。

△画像出典:新浪新闻

※商業魅力指数は一線都市の最高値(上海の142.57点)を満点とし、新一線都市の最高スコアは100点として示されています。

各項目ごとの都市ランキングは?

商業施設の充実度

大手ブランドの人気度や都市の商業圏の実力、基礎商業のレベルが評価ポイントになっています。

△画像出典:新浪新闻

都市のターミナル性

都市間交通インフラやアクセス度、物流の円滑度、商業資源エリアセンター度数が評価ポイントになっています。

△画像出典:新浪新闻

市民の活性度

消費や社会交流、ナイトタイムという3つの分野のアクティブ度が評価ポイントになっています。

△画像出典:新浪新闻

生活様式の多様性

外出の新鮮度、消費の多様性、レクレーションの豊富度が評価ポイントになっています。

△画像出典:新浪新闻

将来の可能性

産業のイノベーションや人材呼び込み、消費のポテンシャル、都市の成長評価が評価ポイントになっています。

△画像出典:新浪新闻

この結果から、新一線都市と二線都市の境界線上では激しいランキング争いが行われていることが分かります。

2016年~2023年のランキングの変化

2022年と比較すると、昆明が再び新一線に戻り、急速に上昇していた佛山の代わりとなりました。さらに、二線都市のトップには沈陽市、無錫市など、以前の新一線都市も含まれています。

10年前では、人気都市と言えば杭州、天津、成都、蘇州、武漢、重慶、青島、南京、瀋陽、大連などが挙げられました。 今となっては、これらの新一線都市の多くは、総合的な魅力という点では10年前の一級都市のレベルを越えており、一部の分野では現在の一線都市に追いついた都市さえあります。

この10年間で、成都・重慶を含む中部地方に新興都市がいくつも出現しましたが、その一方で、北部の都市が失速し、ランク外になった都市も少なくありません。

まとめ

いかがでしょうか。本記事では中国の都市レベルを区分する「都市階級」と、新一線都市研究所が発表した「2023年度中国都市の商業的魅力ランキング」を紹介しました。2023年は新たに成都、重慶、杭州、武漢、蘇州、西安、南京、長沙、天津、鄭州、東莞、青島、昆明、寧波、合肥が「新一線都市」となりました。

急速な経済成長のサイクルの中で、 他の都市に遅れをとらないためには、上位都市の発展モデルを参考にするのが最も簡単で効果的な方法ですが、都市の個性がやや見過ごされている傾向にあります。消費者ブランドの移行から産業経路に至るまで、先進都市と似通った傾向が強まっていることは、その都市の成長を表しているように見えます。しかし、各都市はそれぞれ街の風景や市民、歴史的・伝統的な文化など、その都市本来の個性や気質があります。 場所や規模に関係なく、その街はその街であり続けている。 そのような都市こそ、深く知り、共感したい都市であるとも言えます。

日本よりも流行の移り変わりが早いといわれる中国。
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