中国では3月8日は「国際女性デー」といい女性向け商品が売れるショッピングデーとして親しまれています。
中国市場に参入予定のブランド・企業にとっては、3月8日を活用しない手はありません！
今回は、国際女性デーの概要と、中国最大級のECサイト「天猫（Tmall）」で2022年に売れた商品の傾向を解説します。
目次
中国の3月8日は国際女性デー（3・8婦女節）
毎年3月8日は国際女性デーです。
日本ではあまり馴染みのない記念日ですが世界的には女性に日々の感謝を伝える日として大切にされています。中国においては、女性を労うためのプレゼントの需要が高まるタイミングでもあります。
各企業は国際女性デーに向けて、各種オンラインショッピングでのプロモーションの準備を行います。
本記事では、中国最大級のECサイトである天猫（Tmall）の売上傾向の分析をもとに、国際女性デーに向けたプロモーションにおすすめな商品カテゴリー5つをご紹介します！
天猫（Tmall）で2022年に売上が急増した商品カテゴリー5選
オンラインショッピングモール・天猫（Tmall）における2022年売上実績のレポートによると、オンラインショッピングの毎月の総売上額の推移は2021年とほぼ同水準でした。
新型コロナ感染拡大前と比較すると、依然として消費は冷え込んでいます。
そんな中でも、前年と比べて2022年に売上が増加した商品カテゴリーが5つあります。
①健康食品・栄養補助食品
新型コロナウイルス感染症の流行によって、中国人ユーザーの健康意識が非常に高まりました。そのため健康食品・栄養補助食品カテゴリーは2021年からの2年間、安定して売上を伸ばしています。中国国内のブランド、海外ブランドともに人気があり、さらなる成長が期待できるカテゴリーです。
コロナウイルス感染の影響が現れやすい、呼吸器の症状改善にまつわる健康食品は特に人気です。数多くの海外ブランドが売上を大きく伸ばしています。
また免疫力アップ効果がある商品の平均商品単価は前年比238%となっており、関心の高さがうかがえます。
②アウトドア用品
日本で流行している「キャンプ」や「グランピング」は、中国の若者の間でも現在トレンドになっています。
キャンプ用品の売上の内訳を見ると、「屋外用コンロや食器、バーベキュー用品」が昨年の3位から1位にランクアップし、2位の「テント」を超えました。
特に近年の需要に応じたハイエンド商品の売上が急増しており、前年比1000%という脅威的な結果を見せています。
2022年頭に開催された北京冬季オリンピックの影響もあり、スキーやスノーボード等のウインタースポーツといったサブカテゴリーは、前年比150%の売上となりました。
スキー用品は海外ブランドの参入も好調で、日本のブランドである「phenix」は、スキーカテゴリー内のブランドランキングでTOP10入りを果たしています。
ロッククライミング用品の現在の売上高はまだ大きくありませんが、成長率が高く、今後ますます注目を集めていくであろうサブカテゴリーです。
③乳幼児向け食品
1990〜95年生まれ以降のデジタルネイティブ世代が親となったことで、赤ちゃん用の食品においても、伝統的なブランドだけでなく新たなブランドが求められるようになりました。
2022年に、ベビースナックランキングでTOP10入りしたブランドの多くは、設立から5年以内のブランドでした。
赤ちゃん用調味料のサブカテゴリーでは、海外ブランドの参入が目立ちます。
日本ではあまり普及していませんが、「液体ミルク」の登場は中国のベビー用品市場において近年の最も大きな変化と言えるでしょう。
利便性の高さが忙しい日々を送る現代のママ達に受け、平均商品単価は前年比92%と、ほぼ2倍の金額になっています。
④ヘアケア用品
自宅で行うスペシャルケアといえば、以前は顔に対するスキンケアを指しましたが、近年ではヘアケアへの注目も高まっています。
「ヘアオイル」「ヘアマスク」「コンディショナー」の3点は2021年から順調に売上を伸ばし続けています。
それから男性向けのスキンケア・ヘアケアが、今現在大きな注目を集めています。
女性だけでなく男性も髪にこだわる時代、女性向け商品のプロモーションと合わせてメンズヘアケア商品も拡充することをおすすめします。
⑤ペット用品
ペットカテゴリーの商品売上の8割は「犬」「猫」のエサや関連用品が占めています。
この傾向は2022年においても同様でしたが、犬・猫カテゴリーの成長率は鈍化傾向にあります。
反対に、近年台頭してきているのが「小型ペット」です。
小型ペットとは、ウサギ、鳥類、ハムスターやチンチラなどのげっ歯類のことを指します。
犬・猫と比べてまだ市場規模は小さいですが、その分カテゴリーを独占するトップブランドが現れておらず、新規参入のチャンスが広がっています。
まとめ:2023年国際女性デーに備えよう！
2023年も、コロナウイルス流行の影響は決して少ないとは言えません。
しかし、中国人ユーザーの多様化する需要に応える商品を用意できるのであれば、多くの人々に商品を届けることは夢ではありません。
ECショッピングサイトを活用した、国際女性デーに向けたプロモーションを行っていきましょう！
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