2022年中国インターネット流行語大賞TOP10を発表と解説!
2022年もあっという間に終わり2023年が始まりました。
中国では2022年インターネットを賑わせたワード、『十大网络流行语(十大インターネット流行語)』が発表されました。
今回はこの10個のワードのランキングと、言葉の意味を解説していきます。
第一位:栓Q(我真的会谢)栓(shuān)Q
栓(shuān)Qは、英語のセンキューと似た発音ですが、ここではその言葉をもじって作られたワードです。
もともとは感謝の意味で使われていた「栓Q」ですが、ネットで話題になるにつれて別の意味も含まれるようになりました。
ネタとして使われ始めたのは、とある動画投稿者が地元を紹介する動画からでした。彼は一生懸命勉強した英語で地域紹介をし、最後に「Thank you」と挨拶しました。その発音が「栓Q」に聞こえるということでこの言葉が使われ始めたようです。
のちに別のネタ、「我真的会谢」と融合し、「我真的栓Q」という言葉も生まれました。これは「返す言葉もない」、「どうしようもない」、「ドン引き」という意味で使われているようです。
第二位:PUA(「CPU/KTV/PPT/ICU」)
「PUA」は「Pick-up Artist」(ナンパアーティスト)の略称で、アメリカに由来する言葉です。
男性が異性との交際における魅力を高めるためにEQを高め、コミュニケーションを図ることを指します。
現在ネット上における「PUA」は、人間関係において人を洗脳したり抑圧するなどの思想制御の行為を指しています。マインドコントロールと似たような意味になるでしょう。
とあるインタビューで「PUA」を「CUP」と言い間違えた人の動画が出回って以降、PUAを「CPU/KTV/PPT/ICU」と言い換える現象も起きているようです。
第三位:冤种(大冤种)yuānzhǒng
「冤种」はもともと中国東北地方の方言から来ており、報われず悔しい想いをしている人を指す言葉でしたが、現在ネットでは「バカな行いをする人」や、「運が悪い人」という意味で使われてます。
東北のブロガーたちがこの言葉を使って自虐したことから流行が巻き起こったと言われています。
第四位:小镇做提家
「小镇做题家」とは、大都市に行き運命を変えようと努力する中国の小さな町出身の学生が、学業は非常に優秀だが、社会的にコミュニケーション視野が広くない人を指して使われる言葉です。
第五位:团长
「团长」は直訳で「団長」で、一つの群の最高指揮官を指す言葉ですが、新型コロナウイルスの流行にともなって、新たな意味が含まれるようになりました。
中国での厳しい隔離措置が続く中、オンラインショッピングは注文が困難になりました。そんな中、リスクを恐れず無償で団体購入と物資の配布を組織した人々が「团长」と呼ばれました。
第六位:退!退!退!
こちらはネット上に投稿されたとある動画から火がついた言葉です。駐車場で勝手に露店を出したおばさんと駐車場の持ち主が口論になり、おばさんは謝るどころか「退!退!退(退け!)」とフェンシングのような動きしながら叫びました。
この特徴的な動きとセリフのコメディ感はネットで瞬く間に話題になり、様々な関連動画が投稿されました。この動きを模したダンス動画などもバズったようです。
コロナウイルスに対しても「退散しろ!」という意味をこめてこのセリフが使われる場面がよく見られます。
第七位:嘴替
「嘴替」は直訳すると「口の代わり」という意味で、言論に長ける人を賞賛する言葉として使われています。
現在、ネットユーザーたちはさまざまな事柄に自分の意見を持っているが、言葉足らずでうまく表現できないことが多い。そんなとき、共通の考えを持つ人の意見をまとめ、簡潔で共感を引き起こすように伝える人が「嘴替」と賞賛されるようになりました。
第八位:一种很新的××
「一种很新的××」とは、直訳すると「一種ととても新しい××」という意味で、ショートビデオプラットフォームの音楽評論エリアから生まれた言葉です。
最初は多くの音楽要素が融合しすぎていて理解できないことを表現するために使われていましたが、現在は不思議なものをからかったり、常軌を逸した行動を表現する言葉として使われるようになりました。
批判的な意味を含むこともあれば、「目新しい」という部分だけを強調する言葉としてニュース解説の冒頭語として注目を集めることもあるようです。
第九位:服了你个老六
「老六」とはFPSゲーム内で頻繁に使われる言葉で、ずっと同じ場所にこもって出てこない人を現します。日本だと「いも」などと称されることもある行為です。
この行為はゲーム内で非常に批判される行為で、このようなやり方で勝ちをもぎとった人に対して「服了你个老六(君のいもり具合には参った)」というような煽りの意味を含む言葉として使われます。
また、最近ではゲーム内だけでなく日常会話の中で、不意を突いたり、陰険な手段をとって勝ちをもぎとろうとする人を皮肉るために使われることが多くなっています。
第十位:刺客
「刺客」とは、日本語と同じ意味でもともとは「武器で暗殺を行う人」を指す言葉です。
これをもじって、XX刺客とは、見た目は普通の商品なのに、レジで支払う際に思いがけず値段が高いことを皮肉る言葉として使われています。
例えば:(アイスクリーム刺客)コンビニでアイスクリームを買う際、5〜6元のアイスクリームだと思っていたものが、100元以上する。
日本よりも流行の移り変わりが早いといわれる中国のネット文化。特に流行に敏感はZ世代の間では驚くような速度で流行が生まれ、消えていきます。
素早くトレンドを理解し、取り入れることが中国マーケティングでは欠かせない要素の一つだと言えるでしょう。
PR:中国インフルエンサーやKOLを活用したプロモーションをしませんか?
これまで400社以上の中国インフルエンサーやKOLを活用したプロモーションを支援してきたクロスボーダーネクストのインフルエンサーマーケティングのノウハウやサービス概要資料を無料でプレゼント中。下記よりダウンロードください。
[contact]https://www.cbn.co.jp/kol_marketing_dl[/contact]
また、弊社では中国ライブコマース支援も行っています。
- 中国ライブコマースにチャレンジしてみたい
- 中国ライブコマースに取り組んでいるが結果が出てない
- ライブコマースを始めたいが何から始めればいいかわからない
など課題がありましたら下記より気軽にお問い合わせください。
[blogcard url=”https://www.cbn.co.jp/%e8%b6%8a%e5%a2%83ec%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%96%e3%82%b3%e3%83%9e%e3%83%bc%e3%82%b9%e6%94%af%e6%8f%b4″]
この記事へのコメントはありません。