【2023年】小紅書(RED)マーケティング事例6選

トレンドに敏感な中国女性たちの必須アプリ「小紅書(RED)」。ここ数年では日本の若い女性の間でもRED上の美容情報が話題になっていることが多く、日本人ユーザーも増えてきています。

今回は美容情報の教科書ともいえるREDのマーケティング事例について紹介していきます。

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.xingin.xhs&hl=ja&gl=US

目次

  • 中国版インスタグラム小紅書(RED)とは?
  • 小紅書(RED)はなぜ中国マーケティングで重要なのか?
  • 小紅書(RED)マーケティング事例○選

 

中国版インスタグラム小紅書(RED)とは?

出典:RED

小紅書(RED)とは2013年にサービスを開始した美容系情報共有アプリです。インスタグラムとアマゾンが合体したようなアプリで、SNS型ECアプリと位置づけられるでしょう

2021年2月時点では、月間アクティブユーザー数が1.3億人となっており、中国女性の間で知らない人はいないと言われるほど有名なアプリになりました。

小紅書(RED)のユーザーは18〜30歳前後の女性が7〜8割を占めており、また、その約半数が1級・2級都市に住む比較的裕福な層となっています。気になった商品や行きたい場所をREDで検索することが一般化しており、消費行動に大きな影響を与えています

REDについてもっと詳しく知りたいという方はこちらの記事をご覧ください。

小紅書(RED)はなぜ中国マーケティングで重要なのか?

2020年中国データ広告市場の研究報告では、小紅書(RED)が中国で市場価値が一番高い「データ媒介プラットフォーム」と評価され、タオバオや天猫と並んで一位となりました。その理由として、他のプラットフォームに比べ、アクティブユーザーが多く、また1級都市で購買力のある女性が多いことが挙げられます。

中国では、近年女性の消費意欲と消費能力が高まっており、「彼女経済(她経済)」という言葉がトレンドにあがるほどになっています。

さらに、REDは口コミ共有アプリの側面もあり、アクティブ度の高い購買力のある女性が商品の口コミを多く投稿しているため、「データ媒介プラットフォーム」の価値が高いと評価されています。

REDではショッピング機能も搭載されており、気になった商品をそのまま「ポチる」ことが可能で、別のページに飛ぶことなく商品の吟味から購入まで全てアプリ内で完結する手軽さもREDの魅力の一つとなっています。

小紅書(RED)の発表しているデータによれば、小紅書(RED)上でKOLマーケティングに活用される予算が2020年は2019年に比べ、42%増しているようです

小紅書(RED)マーケティング事例6選

日本企業事例①資生堂


公式アカウントフォロワー数:25.2万

資生堂は中国で最も有名な日本化粧品ブランドで、中国でも資生堂の商品を使用しているという女性はとても多いです。

資生堂のアカウントではインフルエンサーを起用して商品のプレゼントキャンペーンを行ったり、人気女優「周也」を起用して宣伝を行っています。「周也」はREDで約100万人のフォロワーを獲得しています。

日本企業事例②CANMAKE

公式アカウントフォロワー数:2.4万人

CANMAKEは中国でもプチプラコスメとして定番で、主に学生層に愛されている商品です。CANMAKEの公式アカウントでは積極的に抽選機能を使ってフォロワーに商品をプレゼントしています。CANMAKEの公式アカウントではRED内で商品を購入できるように「店舗」機能を実装しています。

日本企業事例③queen eyes

公式アカウントフォロワー数:1.3万人

queeneyesは日本のカラーコンタクト専門店です。こちらのアカウントではKOLは使用せず、複数の中国人KOCを起用して様々なタイプのカラーコンタクトを紹介しています。KOCの起用により、多くの予算をかけなくても効果的に宣伝することが可能です。queeneyesの公式アカウントではRED内で商品を購入できるように「店舗」機能を実装しています。

中国企業事例①PREFECTDIARY

公式アカウントフォロワー数:208万人

中国で大人気の化粧品ブランド、PREFECTDIARY。こちらは芸能人~大型KOLを多数起用しています。その効果もあり、2020年のTmallの化粧品売上高ランキングの中で第2位を獲得しています。中国女性なら誰もが知るブランドに上り詰めました。

最近では女優の「赵露思」を起用しています。「赵露思」REDフォロワー1087万人を持つ中国人俳優です。

PREFECTDIARYの親会社である「逸仙电商」の2020年財務報告によれば、マーケティングなどの広告費は34.1億円(約568億円)となっています。

PREFECTDIARYのRED公式アカウントではユニークな企画を複数実施しています。最近では自分の「恋愛物語」を文字または動画で投稿、優秀な投稿を3つ厳選し、その物語をミニ映画として作成+賞金プレゼント、という企画を行っています。

こちらのアカウントでは一枚目画像の「店舗」リンクからアプリ内で直接コスメ購入が可能となっています。

中国企業事例②ZEESEA

公式アカウントフォロワー数:27万人

こちらも中国で人気のある化粧品ブランドZEESEA(ズーシー)。現在はメインモデルに王琳凯を起用しています。

王琳凯はREDフォロワー57万人、Weiboではなんと2000万人以上を獲得している中国の有名歌手です。

ZEESEAの公式アカウントでは、ZEESEAコスメを使用したメイク動画が多く紹介されており、またこちらでも頻繁に抽選で化粧品プレゼントキャンペーンを行っています。

こちらのアカウントでは一枚目画像の「店舗」リンクからアプリ内で直接コスメ購入が可能となっています。

中国企業事例③Judydoll

公式アカウントフォロワー数:40.8万人

こちらは特に学生層に人気のあるプチプラコスメJudydollの公式アカウントです。

KOCを多く起用し商品紹介を行っています。RED内のクーポンを使用して割引価格で購入できるキャンペーンや、商品抽選のキャンペーンを多く行っています。

こちらのアカウントでは一枚目画像の「店舗」リンクからアプリ内で直接コスメ購入が可能となっています。

小紅書(RED)は中国女性の必須アプリ!マーケティングにうまく活用しよう

今やトレンドに中国女性の必須アプリと言われるRED。「女性向けの商品を中国で売りたい!」と考えるならREDは外せないツールとなっています。

中国の人気コスメブランドの公式アカウントでは

・「店舗」機能をアカウントに付与しアプリ内決済できるようにする

・KOL、KOCを起用して情報を拡散する

・定期的に「抽選キャンペーン」を行いフォロワーを獲得

以上の3点が重要なポイントになっているようです。

弊社では、REDの運用代行も行っております。詳しくはこちらの記事をご覧ください。