中国インバウンドマーケティングに取り組む上で、SNSを活用することは重要な手段の1つです。なぜならば、観光庁が発表している「訪日外国人消費動向調査、2018年年間値の推計」によれば、中国人が旅マエに役立つ情報源として、SNSの投稿が1位でした。つまり、大多数の中国人の方々はSNS投稿を見て日本旅行の情報収集をしていると言えるでしょう。
しかしながら
「中国SNSについてよくわからない」
「FacebookやGoogleって使えないんでしょ?」
「中国のSNSで何が流行っているのかわからない」
などの課題があるのではないでしょうか。
そこで今回の記事では【2022年最新版】中国で知らない人はいない、大人気SNSアプリ6選を紹介します。ユーザー数からアプリの特徴まで詳しく解説していきます。
目次
【2023年最新】中国で人気のSNS5選を発表!
2019年~2021年上半期の集計データを元に【2023年最新版】中国SNS人気アプリ5選を紹介します。
なお、こちらのデータソースはメディアモニタリングツールMeltwaterを通して分析された情報で、信憑性があるものなのでご安心ください。
①抖音(Douyin)

抖音(Douyin)中国のByteDance社が2016年にアプリリリースしたショートムービー共有アプリです。日本リリース時の名称は「TikTok」で、日本でも大人気のほか、アメリカ版やインド版までリリースされ全世界で今注目されているアプリです。抖音(Douyin)はアプリ自体に付属されたツールで初心者でも撮影から編集まで一定のクオリティを保った動画を作成できるのが特徴です。
2016年にリリースされてまだ5年の新しいサービスですが、ユーザー数は爆発的に増加しており、DAUは2019年から2020年にかけて約2倍の成長しています。
日本のTikTokとの大きな違いは、①映像編集のツールが更に豊富である、②ライブコマースが盛んでアプリ内で決済まで可能、③徹底したアルゴリズムによりプッシュされる情報がパーソナライズされる、の三点です。
2020年にかけて30代以上の年齢層が増えているのはライブコマース市場の拡大によってビジネス利用するユーザーが増加したからだと考えられます。昨年の10月には抖音からタオバオや京東、Tmallの商品リンクの貼り付けができなくなることを発表しました。
特に女性向けの衣類を生放送で実際に着回しするライブや、化粧品を使用しリアルな感想を視聴者に伝えるライブコマースが非常に人気となっています。
②哔哩哔哩(bilibili動画)

哔哩哔哩(bilibili動画)は2009年に始まった動画共有プラットフォームです。
bilibili動画は日本のニコニコ動画のように動画の上に視聴者のコメントが流れるのが大きな特徴です。日本のアニメ作品も閲覧可能となっており、主にサブカルチャーや二次元文化が好きな層が多く利用しています。
利用者の拡大に伴って、YOUTUBERなどの動画クリエイターが活躍する場にもなっています。bilibiliにはYoutubeのようにクリエイターを支援できる投げ銭機能があり、ひと月に1000万円を越える投げ銭を稼ぐクリエイターも存在します。
bilibiliは2019年から2020年にかけてMAUを約2倍伸ばしました。コロナウイルスの影響で在宅時間が増加し、アニメやゲームなど趣味の時間に費やす時間が以前より増えたことが大きな原因だと考えられます。また、bilibiliは他のプラットフォームに比べてユーザー層が若く、24歳以下のミレニアル世代とZ世代で67.7%を占めています。
③小红书(Red)

小红书(Red)は2013年にスタートした女性向け美容情報共有アプリです。ショッピング機能のついたInstagramにと考えてもらうとイメージしやすいかもしれません。
中国女性で知らない人はいない、と言えるほど有名なアプリです。
小红书は「スキンケア」、「ネイル」、「メイク」、「髪型」、「ダイエット」、「Vlog」など様々なカテゴリによって細分化されています。Instagramのようにメインページが画像で構成されているため中国語が読めない日本人でも楽しめるコンテンツとして、最近日本の若い世代でもREDを閲覧しているという方が見られるようになってきました。
REDは爆発的にユーザー数を伸ばしており、2018年から2918年にかけて約3倍のユーザーを獲得しました。ユーザー男女比は圧倒的に女性が多く、ユーザー層も流行に敏感な35歳以下が75%を占めています。
REDでは网红(ワンホン)と呼ばれる中国版インフルエンサーが多く活躍しており、彼女たちがおすすめした商品は飛ぶように売れるなど、インフルエンサーマーケティングが盛んな
SNSでもあります。
④微信(WeChat)

微信(WeChat)は2011年に中国テンセント社がスタートしたサービスで、日本でいうラインのようなインスタントメッセンジャーアプリです。
中国では最も多くの人が利用しているアプリケーションサービスです。
微信(WeChat)はチャット機能意外にも、ショッピング、チケット予約、オンライン・オフライン決済やなど様々な機能があり、また今回コロナウイルス感染拡大に伴ってオンライン診療や健康状態管理アプリもリリースしました。
このような機能はミニプログラム(小程序)と呼ばれ、アプリ内のミニアプリのようになっています。わざわざ店を予約するために別のアプリを起動することなく、全ての操作がWeChat内で完結してしまうのが大きな特徴です。
2019年時点でWeChatの月間アクティブユーザー数は11.51億人に達しており、人口14億人の中国で約8割の人がWeChatを利用していることがわかります。日本では多くの人が利用するLINEでさえ、日本人全体における月間利用者数割合が約66%前後であることから、いかにWechatが中国の国民的なアプリであるかわかりますね。
⑤微博(Weibo)

微博(Weibo)は2009年に新浪(SINA Corporation)という会社がスタートしたSNSで、日本でいうとTwitterのようなサービスです。
有名人や企業の公式アカウントなどが情報発信などにも利用しているSNSで、公式アカウントでは決済機能を利用したEコマース展開なども可能になっています。
Twitterのようにその日、その時間、の国内でのトレンドニュースがランキングにように表示されており、人気のトピックには数万を越えるコメントがつくことも珍しくありません。
2019年時点でMAUは5.16億人を突破し、現在も着々とユーザー数を伸ばしています。時事ニュースなどをWeiboで討論する人も多く見られ、19-40歳の層が分厚いのもWeiboの大きな特徴でしょう。
中国人に人気のSNSアプリを把握しインバウンドマーケティングに活用しよう
中国のウェブトレンドは移り変わりが非常に激しい分野です。常に最新の情報を取り入れてインバウンドマーケティングに取り組んでいきましょう。弊社、クロスボーダーネクストでは最新の中国事情をブログにて発信していますので、これらを活かして中国インバウンドマーケティングに取り組んでみてください。
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