1. HOME
  2. ブログ
  3. 中国情報コラム
  4. 【速報】2025年中国ダブルイレブン(双11)売上結果発表!中国EC売り上げ好調の理由とは?

中国情報コラム

China Information Column

中国情報コラム

【速報】2025年中国ダブルイレブン(双11)売上結果発表!中国EC売り上げ好調の理由とは?

ダブルイレブン(双11)とは中国EC市場における年間最大のオンラインショッピングイベントであり、もともとは「独身の日」として始まりました。

天猫(Tmall)や淘宝(Taobao)を運営するアリババ発案のイベントですが、現在では京東(JD.com)や拼多多などの他ECサイトや、小紅書(RED)や抖音(Douyin)などEコマース機能を持つSNSなどが参戦し、国家規模の一大消費イベントとして成長しました。

では、2025年のダブルイレブンは果たしてどうだったのでしょうか?

流通総額(GMV)や各プラットフォームの状況など、速報データをまとめました!

▽ダブルイレブンの由来や詳しい解説 はこちら
【2024年中国ダブルイレブン】はいつから? 独身の日の由来やW11スケジュールなど徹底解説

2025年ダブルイレブン双11の総売上高は?

画像出典:星图数据

2025年の電子商取引プラットフォームの総売上高は1兆6950億元に達しました。

17年目を迎えた今年のダブルイレブンは、小売エコシステムの進化とAI融合の加速を象徴するターニングポイントとなりました。主要プラットフォームは、即時小売(クイックコマース)とAI技術を軸とした消費体験の全面アップグレード に踏み出し、消費行動・サプライチェーン・運営モデルのすべてに変革が進んだ一年です。

2025年ダブルイレブン双十一は即時化・スマート化・多業態融合

EC市場は
「シンプル → 複雑 → 再びシンプル」
という変遷を辿っています。

長年消費者を悩ませてきた複雑な割引方式は姿を消し、
「1点買うだけで即値下げ」 という明快なルールが主流となりました。複雑な「割引条件を揃えて割引を達成する」タイプのセール方式は過去のものになりつつあります。

各プラットフォームの戦略

◾️淘天(タオバオ・天猫)
・大消費エコシステムを牽引
・AI×即時配送の融合でブランド成長モデルを再構築

画像出典:星图数据

◾️京東(JD)
・“スーパーサプライチェーン”を中核に多業態を統合
・食・住・移動・サービスを包含したリテールエコシステムへ進化

◾️抖音(Douyin)
・AIが人・商品・シーンの結節点を再定義
・感情消費(エモーショナル・コマース) が成長ドライバーに

◾️拼多多(Pinduoduo)
・徹底した低価格戦略を維持し、コスパ需要を確実に獲得

◾️美団(Meituan)
・即時配送の“ライトニング倉庫”を強化
・非飲食カテゴリーを拡大し、新たなブランド成長トラックを形成

前年以上に、ライブコマース売上が好調!
小紅書(RED)や抖音(Douyin)、快手、ビリビリ動画など

データによると、2025年「ダブルイレブン」第1フェーズのECプラットフォーム売上高は 1兆26億元 に達し、そのうち総合ECが60.6%、ライブコマースが39.4%を占めました。

2024年の第1フェーズ売上 8450億元 と比較すると、2025年は 前年比18.7%増となっています。

全体として、天猫、京東などの総合ECは市場を引き続きリードし、抖音、快手などのライブコマースは、第一弾の長期的な販売期間で大幅な売上増を達成しています。

iiMedia Researchのアナリストは、抖音・快手などライブ配信プラットフォームの参入によって、ECプラットフォーム間の競争構造が大きく変化したと分析しており、今後各プラットフォームは、ビジネスモデルの融合、技術活用、ユーザー体験のイノベーションで継続的な突破が求められ、激化する市場競争に対応していく必要があります。

画像出典:艾媒咨询 

ライブコマースプラットフォームについては下記でも解説していますので、ぜひご覧ください。

【2024年】中国ライブ配信サービス7選|市場規模や人気ランキングも合わせてライブコマースを徹底解説

ライブコマースとして最も流通量が多い抖音(Douyin)についてもっと知りたい、運用してみたいという方はぜひ下記の記事もご覧ください。

Douyin(抖音/ドウイン)運用代行を依頼する前に知りたい!運用代行の選び方とは? | クロスボーダーネクスト株式会社

2025年のダブルイレブンはなぜ変わったか
2025年のダブルイレブンは、ウォームアップ期間の慢性的な前倒しにより、消費者の“予熱疲れ”が明確に浮かび上がりました。iiMedia Researchが発表した最新の『2025年中国電商ダブルイレブン消費大データ監測報告』では、
消費者の参加熱は上昇はしたものの全体として大きくはなく、消費行動が明確に理性化した と指摘しています。

予熱疲れと理性消費の定着:消費行動の中心は「必要なものを、必要なだけ」
同報告では、ダブルイレブン熱の低下理由として、

按需購入(必要な物だけ買う):34.6%
衝動買いの拒否:31.8%

が最大要因となっており、
中国の消費者が“安いから買う”ではなく
“必要だから買う”へと確実に移行していることが明確となりました。
一方で、購買意欲を高める要因は、

年間最安値で購入ができる:44.6%
シンプルで直接的な割引方法:42.6%

であり、ダブルイレブンの価値は「複雑な仕掛け」ではなく直接的なメリットに回帰しています。

昨年に引き続き、輸入商品が好調!

天猫国際より2025年天猫ダブル11のブランド/店舗取引ランキングが発表されました。

中国消費者の輸入品に対する需要は高まり続けており、今年の天猫ダブル11では14個の輸入ブランドが 取引額“1億元(約20億円)超え”を達成、約5000個の輸入ブランドで取引額が“倍増”。
また、大手ブランド以外でも、100社以上の新規出店海外ブランドが売上100万元(約2,100万円)を突破、5ブランドは1,000万元(約2億円)規模に到達し、海外のプレミア商品は「発売即ヒット」で、 売上100万元超の新商品は 310品以上を記録しました。

越境ECの存在感がさらに高まり、海外ブランドにとっても“勝負の場”としての価値が一段と増しています。

〈参照記事一覧〉

艾媒咨询 | 2025年中国电商“双十一”消费大数据监测报告
星图数据发布《2025年双十一全网销售数据解读报告》
天猫国际双11成绩单来袭

PR:中国インフルエンサーやKOLを活用したプロモーションをしませんか?

クロスボーダーネクストは中国SNS・中国マーケティングの専門家として、これまで数百社の中国向けプロモーションに携わって来ました。

さらに、中国現地に住むインフルエンサーや、在日中国人インフルエンサーのネットワークがありますので、日本に関する情報を投稿して終わりではなく、拡散までできるのが強みです。

インフルエンサーマーケティングのノウハウやサービス概要資料を無料でプレゼント中です。下記よりダウンロードください。

KOL・情報配信パワーアカウントマーケティング

また中国のSNSの運用や中国向けプロモーションについてなど、どんな質問でもお気軽にお寄せください。

author avatar
クロスボーダーネクスト株式会社編集部 クロスボーダーネクスト株式会社編集部
Cross-Border Next, Inc.クロスボーダーネクスト株式会社。2016年に創業し中国マーケティングやSNS、KOLマーケティングなどを中心にこれまで400社以上の企業を支援
  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事