1位はあのブランド!Douyinにおける2023年春・人気日本ブランドランキング

中国版Tiktokであり、中国本土のユーザー数およそ8億人(2023年1月時点)のショート動画アプリDouyin。

ユーザーの8割以上が20歳〜30歳だと公表されています。

今回は、Douyinにおける日本企業の分析を行い、以下に分析結果をまとめてみました!

  • 中国のSNS事情が知りたい
  • どの企業が中国で人気が高いのか気になる
  • どんな投稿をすればDouyinで人気が出るのか

今回の記事はこのような方にピッタリの内容となっています。

記事の後半にはDouyinにおけるライブコマースについてもまとめています。

最後までチェックしてくださいね!

DouyinとTikTokの違い

中国版TikTokとも呼ばれる「Douyin(抖音)」は、北京に本社を構えるバイトダンス社(北京字節跳動科技有限公司)が、2016年9月にリリースしたショートムービーSNSです。

「Douyin」の海外版が、私たちが普段よく目にする「TikTok」なのです。

では、DouyinとTikTokは何が違うのでしょうか?

Douyinにしかない機能を2つ紹介します。

EC(Eコマース)機能

一番の違いは、DouyinにはEC(Eコマース)機能があることです。

Douyinには、抖音电商( Douyin EC)というDouyin内のEC機能があり、ライブ配信や動画コンテンツ内に商品購入ページのリンクを差し込むことができ、そのまま購入することができる機能があります。

商品を売る側も買う側もDouyin内で全てを完結できることが魅力です。

また、中国では、ユーザーの潜在的な需要を刺激する興味EC(インタレストコマース)が話題を集めており、その中心を走るのがDouyinなのです。

ライブコマース機能

Douyinにはライブ配信機能とEC機能を兼ね備えたライブコマース機能があります。

リアルタイムで商品紹介をするため、通常のECに比べて、よりダイレクトに商品の魅力が伝わるのが魅力です。

Douyinのライブコマース用語の説明

①販売ルート

いわゆるライブコマース機能は「直播」(ライブ配信方式)。
それ以外にも、ECサイトによくあるレコメンド機能「商品卡」や、Douyinで通常投稿されるショート動画形式「视频」といった販売ルートも用意されています。

②販売方法(ライブの種類)

3種類のうち上記の2つはブランド公式が実施する点では同じですが、アカウントの種類が異なります。
通常の公式アカウントと、Douyinショップ用のアカウント、両方持っているブランドも多いです。
方法3「达人播」は、日本で言う「インフルエンサー」によるライブです。

Douyinで人気の日本企業1位は...!

今回はDouyinのデータ分析ツール「蝉妈妈」のデータより、ビッグデータ解析の3月の平均エンゲージメント数に基づき、2023年4月15日〜5月14日の売上でアカウントランキングをつけています。

1位.無印良品(生活雑貨)

2位.SK-Ⅱ(化粧品)

3位.ヤーマン(美容機器)

4位.パナソニック(電化製品)

5位.クレ・ド・ポーボーテ(化粧品)

6位.資生堂(化粧品)

7位.ユニクロ(ファッション)

8位.アネッサ(日焼け止め)

9位.MOUSSY(ファッション)

10位.CASIO(時計)

いかがでしょうか。

化粧品ブランドが多くランキング入りする中、季節性を感じられる日焼け止めブランドもランクインしています。

次に上位5つのブランドのアカウントを紹介します。

ランキング上位のアカウントを5つ紹介

1位:無印良品

現在フォロワー数は50.6万人、フォロワーの多くは24〜40歳の女性です。

ライブコマースで商品を販売し、2023年4/15~5/14の期間で約15億の売上をたたき出しました。

販売ルートの大半はライブ配信によるものです。無印良品は公式アカウントからのライブ配信を主に商品を販売しています。

2位:SK-Ⅱ

現在フォロワー数は91.5万人、フォロワーの多くは24〜40歳の女性です。

2023年4/15~5/14の期間での売上は約15億。

販売ルートの大半はライブ配信によるものです。ライブ配信方法のうち公式アカウントからのライブ配信が6割、KOLによるライブ配信が約4割とKOLを多く起用し自社製品を宣伝しています。

 

3位:ヤーマン

現在フォロワー数は91.5万人、フォロワーの多くは24〜40歳の女性です。

2023年4/15~5/14の期間での売上は約10億。

販売ルートの大半はライブ配信によるものです。ヤーマンもSK-Ⅱと同じく公式アカウントとKOLによるライブ配信の両方を主な配信方法としています。

 

4位:パナソニック

現在フォロワー数は11.8万人、フォロワーの多くは31〜50歳の男性です。

2023年4/15~5/14の期間での売上は約15億。

販売ルートの大半はライブ配信によるものです。電化製品という専門的な解説が必要な商品であるためか、ライブ配信のうち約8割が公式アカウントによるライブ配信です。

5位:クレ・ド・ポーボーテ

現在フォロワー数は10.8万人、フォロワーの性別比率、年齢比率は公開されていませんが、クレ・ド・ポーボーテのREDアカウントのフォロワーは25歳~34歳の女性が大半を占めるため、Douyinアカウントのフォロワーも大体同じであることが予想されます。

2023年4/15~5/14の期間での売上は約10億。

販売ルートの大半はライブ配信によるものです。そのうち9割がKOLによるライブ配信でした。クレ・ド・ポーボーテは今回ランクインしたブランドの中で唯一公式アカウントでのライブ配信を行わなかったブランドでした。

ランキングから読み解く人気アカウントの特徴

今回高い売り上げを記録した企業には、いくつか共通点があります。

1.ライブ配信方法の使い分け

ランクインした企業の多くが3つあるライブ配信方法から、自社製品に合った配信方法を選んで商品を宣伝しています。

3つの配信方法の中から自社製品の魅力を最大限に伝えることができ、売り上げをアップさせるにはどの方法を使うべきなのかを検討する必要があります。

例えば、KOLによるライブ配信では、KOLのファンが多いほど視聴者も増えるため、KOLのリアルな評価を聞くことで購入に繋げやすいというメリットがあります。

リアルな口コミが求められるコスメ・美容関係のブランドではKOLを起用したライブ配信を実施しています。一方、とにかく多くの商品が見たい、専門的な解説が求められるブランドは公式アカウントでのライブ配信が9割を占めていました。

再掲:ライブの種類

 

2.公式アカウントでのライブ配信

売上上位のブランドの多くが公式アカウントでライブ配信を実施しています。

ライブ配信は、ネットショップで購入するように案内することが主な目的のため、フォロワーを増やすことよりも、ライブコマースを通じて売り上げを高めることが重要になります。そのため、ブランドの認知度を高めるためにも公式アカウントでのアピールは必須です。

まとめ

Douyinにおける人気企業第1位は「無印良品」。公式アカウントでのライブ配信で15億の売上を記録し、見事Douyinにおける人気企業第1位に輝きました!

今回の分析から、Douyinではライブコマースで商品を販売することが最も一般的であることが分かりました。

売上アップのポイントは、3つあるライブ配信形式を自社製品によって使い分け、視聴者に自社製品に対して興味を持ってもらうことです。

日本企業が中国人消費者を惹き付けるライブコマースを実施し、人気アカウントにするためには、中国のライブコマース事情、SNSに関する知識が必要になってきます。

Douyin運用に関する詳しい内容は下記の資料から確認できます。

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