【2024年】Trip.com(旧携程Ctrip/シートリップ)とは?中国OTAでインバウンド対策

新型コロナウイルスの影響を受け、ここ数年は海外旅行を控えていた方も多いでしょう。しかし、最近ではワクチン接種や新薬の開発によって、様々な国で入国や隔離措置の緩和がとられています。

そこで今回は、アフターコロナで増加するであろう訪日中国人観光客向けのTrip.com(トリップドットコム)と呼ばれるサービスをご紹介します。

Trip.com(トリップドットコム)とは?

Trip.com(トリップドットコム)は1999年に中国・上海で開始されたOTA(Online Travel Agency)オンライン旅行サイトです。旅行に必要な手続きを、このサイトだけで完結することができます。

個人旅行客から団体旅行客までの国内外旅行に関するすべてといえる幅広いサービス提供を行っており、中国人向けだけでなく、世界様々な国のユーザー向けにサービスを提供しています。

2014年には日本橋茅場町で日本法人「シートリップジャパン」が開設されています。

会員数は3億人以上を誇り、訪日中国人の約半数がTrip.com(トリップドットコム)の何かしらのサービスを使っていると言われています。

PC版とアプリ版の両方があり、とにかく情報量が多く、眺めているだけでも楽しいサイトとなっています。

試しに東京で宿泊先を探してみます。

かなり細かく検索をかけることができ、また、利用者の多くは宿泊後に評価をつけるので、口コミも充実しています。

2019年時点で3億人以上が利用しているCtripは、全世界200以上の国と地域に約150万軒のホテル情報を持ち、フライト情報は6大陸5,000都市以上を網羅しています。運営会社はCtrip.com international Ltd.(携程旅行网)で、2017年度の売上高は約4,500億円。

CEOの孫潔は女性で、企業では女性の妊娠や出産に関する福利厚生が手厚いことでも有名です。25,000人の従業員を抱え、2003年度に米国ナスタッグ市場に上場して以来、急成長している企業です。中国では最大手、世界でも第2位のオンライントラベルエージェンシーとなりました。

旧名は携程(Ctrip/シートリップ)

中国最大手オンライン旅行予約サイト Ctrip(シートリップ)は 10 月 25日、株主総会の決議を経て社名を Ctrip(シートリップ)から Trip.com トリップドットコムグループ)に変更することを決定しましたが、実は「Ctrip」が名称変更して「Trip.com」になったわけではありません。

もともと「Trip.com」はアメリカのOTAで、「Ctrip」とは全く関係のないサービスでした。それをCtrip社が買収し、中国向けには変わらずに「Ctrip」という名称で運営を続け、他国向けには「Trip.com」という名称でサービスをスタートさせたのです。

Trip.com(トリップドットコム)の機能一覧

航空券・ホテルの予約

航空券は中国系の航空会社だと、Trip.comが独自に航空券を所有していることから、他社に比べて大幅に安いことがあります。また、その他の国への航空券も多くが最安値で購入可能となっています。

ホテル予約でも詳細検索や評価システムが採用されていることで、良いホテルが一目でわかるようになっています。28日以上の長期滞在での予約も可能となっています。

クルーズ船の予約

目的地ごとにカレンダーが表示され、電車の時刻表のようにわかりやすく表示されます。

列車・フェリー・レンタカー予約

飛行機を下りたあとの列車・フェリー・レンタカーも一連の流れで予約が可能となっています。

ツアーの予約

人気ツアーが場所、ランキング別で表示され、現在日本での人気ツアーは1位がディズニーランド、2位が富士山、3位がレゴランド・ジャパンとなっています。

交通カード、WiFiレンタル

現地のIC交通カードや、WiFiがレンタルできるプランもあります。

VISAの取得

オンラインでVISAの手配が可能です。必要書類や手続き日数の記載が明確で、予定が立てやすくなっています。

保険

旅行先での事故保険、荷物等の紛失保険、医療保障、個人責任保険など多くの保険サービスが利用可能です。

両替、ポイント、融資

決済機能も充実しており、各通貨への両替が簡単で、たまったポイントで買い物も可能です。

また、最大20万元(約360万円)まで融資を受けることもできます。

現地施設の入場券購入

WeChatで簡単に現地施設のチケットが購入できます。

ショッピングにお得な「割引チケット」

高島屋や近鉄百貨店など、多くの百貨店で割引クーポンの利用が可能。

観光地情報が豊富

観光地周辺のホテル、ショッピングなどの情報が同ページないに表示されるため、旅行のプランが立てやすくなっています。また、「攻略」という機能では、観光地別にユーザーが投稿したミニブログを見れる機能もあります。

口コミの投稿や取得

Trip.comではSNSと同じように、ユーザーが観光地の写真や動画をアップできます。また、ライブ配信も可能となっています。

ユーザーが投稿した観光地情報を見てユーザーがその地を訪れるというユーザーがユーザーを呼ぶ流れができており、非常に盛り上がっています。

中国人インバウンド対策にはこんな活用方法がある

アフターコロナで増える観光客に向けてどのようなアプローチが可能かを解説していきます。

全球购(グローバルショッピング)

各国の様々なお店で使えるクーポンが掲載されています。現金還元や免税などのサービスが数多くあり、日本では百貨店、ドラッグストア、服屋、眼鏡屋など多くのお店が加盟しています。

掲載には売上に応じた手数料のみで、掲載費用はかかりません。全世界で日本での利用が最も多いと言われています。

口コミ対策

上記で紹介したSNS機能では、インフルエンサーも活発に投稿しており、多くのユーザーが目にする投稿となっています。

日本国内にも在日インフルエンサーが多くいるので、記事にしてもらうのもいいかもしれません。

企業側からの情報発信

Trip,comでは企業アカウントの作成も可能です。写真や文章での紹介の他、ライブ配信でユーザーにアピールすることができます。

企業アカウントではダイレクトにチケット購入ができるようになっています。

まとめ|アフターコロナの準備は今のうちに

今回は中国で最も人気の旅行予約サイトTrip.comを紹介しました。

見やすい画面と”ユーザーがユーザーを呼ぶ”システムで、中国のみならず世界中で利用されているサービスとなっています。

これから来るであろうアフターコロナの旅行客倍増に向けて、Trip.comを取り入れてみるのはいかがでしょうか?

上記で紹介したように、グローバルショッピング機能では、掲載には売上に応じた手数料のみで、掲載費用はかかりません。

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