2021年独身の日(ダブルイレブン)の最新トレンドまとめ

今年も独身の日(ダブルイレブン)が終了しました。今年も昨年の規模を超える流通額になりました。
今回の独身の日(ダブルイレブン)の流通額やトレンドについて本記事で紹介します。

独身の日(ダブルイレブン)とは?

独身の日(ダブルイレブン)は毎年11月11日であり、元は中国の独身の日(シングルデー)にあたります。中国最大のECサイト「天猫」はこの日を一年中最大のセール日に決め、2009年から毎年の11月11日前後にセールを行い、その後、段々とダブル11は中国最大のECセールイベントになりました。日本でいう所のAmazonのプライムデーや楽天スーパーセールみたいなものでしょう。アメリカだとブラックマンデーが近いイベントに当てはまります。

天猫だけではなく、京東など他のECモールも合わせて毎年11月11日にセールを行うことになりました。
年々、イベントでの流通総額が増えており、今年の流通総額はいくらだったのでしょうか?

天猫だけで約9.4兆円

速報のキャプチャ
速報のキャプチャ

前年比8.5%増の5403億人民元で過去最高を記録しました。日本円換算の取扱高は9兆4552億円と過去最高です。キャンペーン期間は10月20日から11日までと年々、期間が伸びている傾向にあります。

京東は約6.1兆円

速報のキャプチャ
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今年の最終取引高は3491億人民元(約6兆1092億円)になりました!31ブランドのGMVが10億元を突破、43276企業のGMVは前年比200%以上増え、中小ブランドの増加数も前年より4倍以上を増えました。

アリババグループと京東グループを合わせると約15兆円が今回のイベントで動いたとされています。新ためて経済効果が半端ないイベントですね。それでは今回の独身の日(ダブルイレブン)で起きたトレンドなどについて紹介していきます。

ライブコマースの利用の増加

RED、Douyin、Kuaishouなどのライブ配信プラットフォームの増加に伴い、天猫をはじめとする伝統的なECプラットフォームが衝撃を受け、ダブル11にも影響が与えました。

現在、ライブコマースの低価格や各フェスティバルの影響により、以前ネット上で唯一の最も安いショッピングセール日は以前のように消費者の注目を集めていなかったと言われています。売上金額が伸びてはいますが、今後はプラットフォームが分散されることで売上の伸びが鈍化したり、各プラットフォームを合併することも起きるかもしれません。また、共同富裕の考え方もあり、一極集中型ではなく、プラットフォームも分散される流れは今後考えられます。

割引率はますます小さくなり、ルールは複雑になっている

毎年、ダブル11のルールはますます複雑になっており、店舗クーポン、ライブ配信クーポン、定額注文の割引、秒殺キャンペーン(異常な低価で時間限定で販売する)などのイベントに参加し、最大の割引を得るためには、より多くの時間と労力が必要になっています。 また、割引率は数年前より高いと消費者は理解しているようです。

消費者の不信感を招き、ダブル11期間の消費意欲を低下させた影響も考えられています。

開始時間が早くなり、キャンペーン期間が長くなる

もともと独身の日(ダブルイレブン)とは11月11日当日を指していましたが、徐々に早くからキャンペーン期間になってきました。今年の独身の日(ダブルイレブン)の前売りは10月20日からスタートし、3週間ほどかかる。 消費者がキャンペーンに対して倦怠感が出てきている可能性があります。

また、店舗が売上をアップするため、前払金が返金できないルールを利用し、売上を上げていました。さらに消費者の購買意欲が低下することになりました。

物流問題の改善

独身の日(ダブルイレブン)期間の物流問題はネット上のヒット話題でした。ここ2年間、物流業界の急速な発展により、物流会社での業務過多、労働者不足などの問題が改善され、独身の日(ダブルイレブン)期間に注文した商品が多くしても通常の時間内に受け取ることができています。

売上速報が中止に?!共同富裕への影響か?

今年は天猫が恒例の取扱高を速報しないなど、異例のセールとなりました。年々天猫の売上高は伸びてきているが鈍化してきています。独身の日(ダブルイレブン)は年に一度の稼ぎ時であるので、年々、セール期間を延ばしたり取り組みはしていますが、今年は少し違うようでした。

天猫は独身の日のテーマに、習近平国家主席が掲げる「共同富裕(共に豊かになる)」の方針を盛り込み、無駄な買い物はしないようになどといった呼びかけもしたようでした。

また、売上速報値を撤廃し、儲けすぎて指摘を受けないような工夫なども見て取れました。今後、共同富裕で中国IT関連の会社に規制が入ってくる中、来年度の独身の日(ダブルイレブン)に注目が集まります。

エコにも配慮した独身の日(ダブルイレブン)

習近平国家主席は2020年の国連総会で、二酸化炭素排出量を2030年までにピークアウトさせ、60年には実質ゼロにする方針を打ち出しました。

その影響か天猫の独身の日(ダブルイレブン)特設サイトには、環境負荷が少ない商品などを集めた「緑色会場」が初めて出現しました。並ぶのはいずれも、エネルギー効率などに関する中国国内の認証を獲得した商品で、その数およそ50万点にも及びました。エコに配慮した商品もアピールすることで習近平国家主席の思想を反映することを意識していると考えられる。

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